POWER WEARに用意されるアクティブ・セーフティー。
「KTM NECK BRACE ストーリー」
byルパート・レババウアー

POWER WEARのカタログをめくるとネックブレースという商品があります。KTMそしてBMWが南アフリカに本拠を持つリアッタ博士の研究開発機関への開発協力を行い、造られた製品です。
その発端には辛いストーリーがあります。オフロードスポーツ、ラリースポーツで戦う私たちのファクトリーライダー達がレース中に転倒し、脊髄を損傷し傷 害を負う、あるいは死亡する、という悲しい事故を経験しています。その事実から目を背けるわけにはいきません。なにか有効な手段はないのか。それが始まり でした。脊髄の中でも胸椎、腰椎、仙椎、尾椎は「脊髄パッド」などのプロテクターが存在し、衝撃を和らげる方法が用意されています。

ネックブレースについて語るルパート・レババウアー。

ネックブレースについて語るルパート・レババウアー。

しかし、ヘルメットを被り、頭部とその重さを支える頸椎にはこれまで的確なプロテクションがなかったのが事実です。四輪の世界ではH.A.N.S.デバ イスという衝突時にフルハーネスで固定したドライバーの身体から頭部の重さで首が前に伸びる事で受傷するリスクを低減するものがあります。しかし、二輪の 場合、ライダーがモーターサイクルの上でダイナミックに動き、頭部が自在に動かせることが大切です。クラッシュした時にモーターサイクルから飛ばされるよ うにライダーが投げ出されることもあります。二輪の世界で起こりうる転倒の衝撃をどのように計算するのか。また、ライディングに支障をきたさないこと、軽 さを達成した上でどのように衝撃を受け止めるデザインにするのか。こうしたテーマの中で守る事よりも一番時間を要したのは、装着した状態でどれだけ自然に 動けるかでした。ダミーを使ったシミュレーションで計算し、形状を煮詰めていって完成したのがネックブレースです。
完成した製品のテストをダカールのチャンピオン、シリル・デプレに依頼しました。最初、彼は着けて走ることをいやがりました。とにかく着けてみて欲しい、そんなやりとりをしながらようやく首にネックブレースを付けて走り出した彼が3時間後戻ってきたのです。

そして、その自然な装着感と安心感に、それ以後、ブレース無しでは走らない、と言ったほどです。開発者が提唱したとおり、ヘルメット同様頸椎のプロテクター、ネックブレースは重要なアイテムなのです。

KTM NECK BRACE 部分的にCFRPを使い軽量化と高い質感を出した最上級モデル。重量は750グラム±50グラム。

KTM NECK BRACE 部分的にCFRPを使い軽量化と高い質感を出した最上級モデル。重量は750グラム±50グラム。