遠出に誘うLC8エンジンの天性。想像以上に快適なクルージング。
990SUPERMOTO R 試乗インプレッション 第1回 by Tsutomu Matsui

ポルトガルにて。サーキットでも相当楽しめる990SUPER MOTO Rなのです。

ポルトガルにて。サーキットでも相当楽しめる990SUPER MOTO Rなのです。

西に向かう高速道路にのって流れに合わせて走る990
SUPERMOTO Rは軽快なスポーツバイクであり頼もしいクルーザーでもあった。昨年ポルトガルで初めて試乗したときのことだった。国内の制限速度よりも30km/h速い 流れから追い越し車線に出たとき、さらに加速するとカウルレスのスタイルに少々体力を奪われたが、100km/h程度で流れる日本の高速道路ではかなり印 象が変わっている。本当にラクだった。
向かい風などの条件が重なれば少々しんどいかもしれないが、上体を少し伏せれば腕や腹筋から力を抜くことが出来る。エンジンは街中同様軽くレスポンス良 く右手の指示に忠実に走ってくれる。スムーズだ。フラットなトルク特性を活かして、6速に入れたまま、追い越しだって素早く終わらせて走行車線に戻ること も可能だ。このメリハリは嬉しい。乗り心地も基本的に硬さを感じない。大型トラックが通る一番左側の車線に出来た轍の中も走ってみたが、神経質に思えるよ うな点はなかった。
14リットル入りの小振りなタンクながら、高速巡航なら200kmはメーターパネルの中の警告灯を付けずに走れるから、給油を程よいタイミングのブレークとして受け止められるだろう。

アップライトなポジションのネイキッドだけに、高速道路を長時間移動は990SUPEER MOTO Tなどに一歩譲る。シルエットのシンプルで潔い格好良さはごらんのとおり。

アップライトなポジションのネイキッドだけに、高速道路を長時間移動は990SUPEER MOTO Tなどに一歩譲る。シルエットのシンプルで潔い格好良さはごらんのとおり。

スポーツライディングはやっぱり十八番。
際だつ個性で存在感は想像以上。

ツーリングで楽しい道を目前にしながら、どうしてもドライブする車の列に合わせて走る、というシーンは少なくない。今回も高速道路を降りて前半は そんなペースだった。街中で感じた990SUPERMOTO Rの操りやすさは信号の少ない新緑の道をゆったりと流す時もライダーの味方だった。嬉しいのは速度域を問わず基本的に程よい安定感と軽快さを 990SUPERMOTO Rが持ち合わせていること。エンジンの回転は3000回転以下を行ったり来たり。それでも操作感の軽いギアボックスをシフトアップ、ダウンして走るだけ で、バイクとの一体感は楽しめる。
昨年のメディア発表試乗会ではアルガルベサーキットでも990SUPERMOTO Rを走らせた。ストップ&ゴーのレイアウトが最近のサーキットらしい。しかし丘陵地帯にそのままサーキットレイアウトをプリントしたかのようなコースで、 まるでモトクロスコースのようにアップダウンが多く、スペクタクルに溢れたコースだ。990SUPERMOTO Rはそこでも水を得た魚のように駆け抜けた。
ストレートで220km/hに達し、ガクンと下るストレートエンドから2速までシフトダウン。通常は使わないシケインに入る、このとびきりタフな状況をモ ノともしないフロントフォークやブレーキの信頼性はさすがだ。ピッチング速度も適度で恐くなかった。コーナーを曲がり、3速全開で駆け上がり4速にシフト した途端、谷底に向け地面がなくなるような下りに、フロントがスワっと浮きあがる短い直線のあと、左に旋回しながら、ブラインドの右にラインを取って行 く……。

前が空いたところでワインディングを楽しむ。タイトターンが続く見通しの悪い道を加速と減速を繰り返しつつ安全マージンをタップリ取って走る。前後のブ レーキをソフトに操りながら、適正な速度まで落とし、そしてバイクを寝かし曲がり始めたら極めてソフトにアクセルを開けていく。カーブが終わり直線になっ たら次のカーブに神経を集中する。こんな場面で990SUPERMOTO Rの操作しやすいライディングポジションと、身体を動かしやすい細身のシートの連携が良い。曲がる側のステップに軽く力を入れて、バイクに旋回のキッカケ を与えれば、大きなアクションを撮ることなく曲がり始めるし、ピレリ製のハイグリップタイヤの旋回特性もこの所作を楽しませる要素を持ち、バイクとの一体 感をより楽しめる。旋回性は高い。
昨年のメディア発表試乗会ではアルガルベサーキットでも990SUPERMOTO Rを走らせた。ストップ&ゴーのレイアウトが最近のサーキットらしい。しかし丘陵地帯にそのままサーキットレイアウトをプリントしたかのようなコースで、 まるでモトクロスコースのようにアップダウンが多く、スペクタクルに溢れたコースだ。 990SUPERMOTO Rはそこでも水を得た魚のように駆け抜けた。ストレートで220km/hに達し、ガクンと下るストレートエンドから2速までシフトダウン。通常は使わない シケインに入る、このとびきりタフな状況をモノともしないフロントフォークやブレーキの信頼性はさすがだ。ピッチング速度も適度で恐くなかった。コーナー を曲がり、3速全開で駆け上がり4速にシフトした途端、谷底に向け地面がなくなるような下りに、フロントがスワっと浮きあがる短い直線のあと、左に旋回し ながら、ブラインドの右にラインを取って行く……。
とにかく、SBKでもお馴染みのワイルドコースを存分に楽しめた素質は高く評価したい。同時に、国内を日本のペースでツーリングしてこれほど和やかにも ファンライディングも楽しめるとは。聞けば、POWER PARTSの中からラゲッジキャリアシステムを選べば、積載性も付加することが出来るし、ストリートクルーザーとしても抜群のアピアランスを持っている点 など、多面性を持っているのも特徴だと感じた。

990SUPER MOTO Rを楽しめる道が日本には多い。というか、このバイクがワインディングロードを楽しむ素晴らしい天性を持っている。

990SUPER MOTO Rを楽しめる道が日本には多い。というか、このバイクがワインディングロードを楽しむ素晴らしい天性を持っている。