ヒストリック・モデル第6回
1976年型125GS

ブルーのタンクとライトマスクが印象的。リア2本ショック時代も「晩年」に差し掛かった時代のモデルだが、今なお美しいオフロードスタイルを持つ。

ブルーのタンクとライトマスクが印象的。リア2本ショック時代も「晩年」に差し掛かった時代のモデルだが、今なお美しいオフロードスタイルを持つ。

1976年。KTMは125㏄、250㏄、そして500㏄と、モトクロス世界選手権で開催される全てのクラスにエントリーを果たし、レース活動をさらに 活発化させていった。技術面でもクロモリパイプを使ったフレームの刷新、進化させたエンジンを搭載するなど、世界の頂点に向けて加速を続けていた。
そしてエンデューロにおいても、グランドヨーロッパ選手権やドイツのオフロード選手権などでその名をとどろかせる事となる。中でもドイツ国内選手権で KTMの販売を手がけていたトニ・ステックルマイヤー率いるチームの活躍は目覚ましい。125㏄クラスでハラルド・ストロッセンルターがシリーズを首位で 終えたほか、250㏄クラスをハンス・ワグナーが制覇し、そしてステックルマイヤー自らも350㏄クラスでマイコのエグベルト・ハンスに続くランキング2 位の座に着くことに成功する。500㏄クラスはヘイノ・ブースがドイツチャンピオンとなるなど、オーストリアの隣国ドイツにKTM旋風が吹き荒れている。
ブルーに黒と白のストライプを入れたステックルマイヤーKTMから参戦した125GSは、同年代のMC(モトクロスモデル)とリアサスペンションの角度 などが異なり、エンデューロモデルとモトクロスが同じオフロード競技であってもマシンのコンセプトはそれぞれで独自で有るべき、というKTMの思想がうか がえる。

ライトマスクはフロントフォークに巻き付けたゴムバンドで固定。その先端をライトマスクから出し、輪になったゴムバンド先端にアルミの棒を通し固定!簡易的だが今風に言えばクイックリリース式である。

ライトマスクはフロントフォークに巻き付けたゴムバンドで固定。その先端をライトマスクから出し、輪になったゴムバンド先端にアルミの棒を通し固定!簡易的だが今風に言えばクイックリリース式である。

軽量化には抜かりがない。フロントホイールハブにもマグネシュームの文字が踊る。

軽量化には抜かりがない。フロントホイールハブにもマグネシュームの文字が踊る。

黒いシリンダー、腰下はシルバーとなる。市販モデルではケースカバーでドライブスプロケットも覆われるが、ドロ詰まりなどの時すぐにアクセスできるよう前半分でケースカバーは切断されていた。

黒いシリンダー、腰下はシルバーとなる。市販モデルではケースカバーでドライブスプロケットも覆われるが、ドロ詰まりなどの時すぐにアクセスできるよう前半分でケースカバーは切断されていた。

当時のスペックを見るとリアショックのストロークは180mmとある。第4回で紹介したモトクロスモデルと比較してもショックユニットの角度の違いが見て取れる。

当時のスペックを見るとリアショックのストロークは180mmとある。第4回で紹介したモトクロスモデルと比較してもショックユニットの角度の違いが見て取れる。