田中太一選手がファンの皆さんにメッセージ <前編>
来シーズンはもっとファンのみなさんにエキサイトしてもらいますよ!

アグレッシブな走りでファンを魅了しつづける田中太一選手。その華麗なテクニックはもちろんなのですが、最大の魅力はなんといっても前へ前へと突き進むその攻撃力。そのアグレッシブさはライディングだけでなく彼のパフォーマンスすべてに表れています。世界を舞台に戦うには、全身で表現する必要があるんでしょうね。そんなTaichi選手が< JEC菅生の2DAYS >と< JNCC AAGP グリーンバレー>の参戦記をよせてくれました。今回と次回の2回に分けて掲載します。トップライダーならではのアグレッシブな視点をご堪能ください。

今回はまず< JEC菅生の2DAYS >。海外遠征から時間がないなか、抜群の集中力でDAY1まで進んだTaichi選手ですが……。

■JEC SUGO 2 DAYS 11月5~6日 1st/2nd
プッシュプッシュプッシュ! エンデューロって奥深いですね!

オフロード好きのみなさん、どうもTaichiです!!  JEC SUGO 2 DAYS参戦について、面白いレポートをお届けします。
オンタイムエンデューロはエンデューロテスト、クロステスト、エクストリームテストの3種類の区間を、誰よりも短い時間で走り抜けなければ勝利できないレース。カリフォルニア → エルズベルグから帰国して250 XC-Wに乗り、実質的なトレーニングができたのは10月の1カ月間。時間の許す限りMXコースで一発の速さを求めて練習を繰り返しました。毎回プッシュ、プッシュ、プッシュ!!!!!!!
相当な実力差があったライバルに勝つと宣言していたプレッシャーが、妥協のない濃い練習時間に繋がったんですよね。

DAY 1では、他を寄せ付けない圧倒的な速さを見せた田中太一選手と250 XC-W。

DAY 1では、他を寄せ付けない圧倒的な速さを見せた田中太一選手と250 XC-W。

SUGOに持ち込んだマシンは、パワーパーツでポジションを合わせた以外はほとんどノーマル。何も隠さず言うと、まずスプロケットをF14&R50をチョイス。サスペンションはSXベースの硬めセッティング。タイヤはFIM規格のミシュランエンデューロコンペに新品のカチカチムースを組み込んだぐらいかな。

現地では金曜日に半日かけて入念なコース下見を歩いて行いましたが、実際はこれだけじゃ2割しか役に立ちません。タイム計測が行われない土曜日の1周目に、スピードが出た状態で集中して残りの8割を情報として頭に叩きこみます。
優勝を公言してはいますが、そんなのを意識する余裕があってはダメです。その時やるべきことに集中しなければいけません。
2周目のエンデューロテストから計測が始まり、全てのテストタイムがリザルトに反映されます。まず転倒やコースアウトなど、大きなミスを犯さないことを念頭に置いて、出来る限り攻める!!  硬いサスとタイヤを活かして、出来る限り速さを保って走る。スロットルを開けてようが閉じていようが、体で速さを感じながらスピードを殺さないようにして、皆がポイントやコーナーに備え始めるもっともーっと手前でアクセルを閉じてコーナーに備え、安心してアクセルを開けられるポイントまでは何もせず待つ。ミスが怖いからね。

クロスカントリーやモトクロスの経験が少ない太一選手。「だけど、弱点が見えたら取り組むだけ」と、次の目標を見つけた。

クロスカントリーやモトクロスの経験が少ない太一選手。「だけど、弱点が見えたら取り組むだけ」と、次の目標を見つけた。

フタを開けるまで解らなかった自分のレベルが、トップタイムという形で表れていたので、正直言って楽な展開でDAY1を優勝で終えた!!  他のメーカーのことは分からないけど、少なくともKTMはスピードが出た状態での安定性が良く、そこを活かしたセッティングとライディングスタイルが思わぬ好結果を呼び込んだのかなと思ってます。
危なげ無く走れて良いタイムが出るので、ライディングを本当に楽しむことが出来ました!!

DAY2はテスト2周+ファイナルクロス。この日は雨が降りウェットになりましたが、2位に11秒差をつけファイナルクロスへ。
しかし、これが情けなかった……。スタートで接触されて後方へ沈んだ後、泥をかぶってなかなか前へ行けないし、転倒もあって6周があっという間に終わってしまった。

SUGOは特殊なファイナルクロスだけど、自分には他者と混ざってレースするクロスカントリーやモトクロスなど、経験が極端に足りないと感じた。弱点が見えたら取り組むだけ。俺が本気になってやれば……、必ず達成できるんですよね!!  とにかく色んな要素が噛み合わないと結果が出ない、エンデューロの奥深さを痛感するレースでした。

そんなわけで、これから250 XC-Wと共に辛い経験もしなければいけないけど、どんなチャレンジでも楽しみたいと思います!!  I’m Ready to Race!!!!!