世界一の草レース、もて耐参戦記 第3部
No KTM, No Life!

1時間のピット作業を終えコースに戻った上田選手。いきなり2秒台をたたき出す。

1時間のピット作業を終えコースに戻った上田選手。いきなり5秒台、そして2秒台へとペースアップ。

「もて耐マスターズ」もいよいよ佳境。レースにつきもののトラブルをどう乗り越えるのかっ! そして感動のゴールはやってくるのかあっ!!(タタンタンタン)さてさてKTMレーシング、今回の走りはいかに??

第三部 怒濤の7時間(後編)

直して走って、タイムは何秒??
まだなのっ? と最終コーナーを見つめるみんなの視線に……。
このレース、国際ライダーは2回までしか走行出来ないというルールがある。このため、出てすぐに戻らざるを得なかったクニ選手(國川弘道選手)は、もう走れない。
もう一度すべてを確認して、マシンを直すのにたっぷり1時間使ってしまったので、残りは1時間。 既にポジションは23位にまで落ちてしまっていた。

ライダーは小熊系(上田隆仁選手)。 やっとコースインする。
雨はすっかり上がり、コースは殆どドライになっている。ドライの路面での小熊系選手の気になるタイムは……??
いきなり5秒!!!
直ったんだ!!!
ラップを重ねていく小熊系選手は、2秒台まで叩き出した!
やった! すごい!
直った! 直った! 直った!
みんなすごい! 頑張ったね、頑張ったよね!

残り30分、ライダーは松田選手。22位に順位を上げたが……。

残り30分、ライダーは松田選手。22位に順位を上げたが……。

30分走った後、コーイチ選手(松田光市選手)にライダー交代。
最後のコーイチ選手の走りは鮮やか且つ魅力的だった。
マシンの調子が戻った事がそんなに嬉しいのね、と言わんばかり。
憑き物が落ちたかの如く、コーイチ選手が嬉々として走る、走る、走る!
タイムは何と0秒台まで出ている。
ポジションは22位。その順位のままで7時間が経過。
もて耐は終わった。
一時は上位を走っていたけど、この順位でも私はめちゃくちゃ感動した。
みんなお疲れさま!
頑張ったよね、出し尽くしたよね、力合わせたよね!
うん、ゴールできて本当に良かった!
ありがとう、ありがとう。

 

雨はすっかり上がった。最後のピットイン。

雨はすっかり上がった。最後のピットイン。

第四部 番外編 チェッカー後

走り終えたライダーが次々にチェッカーを受ける。
コーイチ選手が戻って来るのをサインエリアから見届ける。
「……やっぱり! やると思ってた!」
そう。予想を裏切らないコーイチ選手、案の定ウィリーで戻って来た!
この姿を見られた事は奇跡に近かった。

メカニックの皆さん、マシンを元気にさせてくれてありがとう。
タイムと残ガスのデータをその場で計算し、臨機応変に周回数を出してくれたクルーの皆さん、ありがとう。
そしてそして、ポジションを必死で守ろうとブレーキを使わずに走り続けてくれたライダーの皆さん、ありがとう。

私がお礼を言う立場では無い事は充分過ぎる程分かっていますが、
それでもお礼を言いたくなるのは、過酷な状況の中で、経験と勘とテクニックと各々の持っている高いスキルを十二分に発揮してくれた事を感じられるから。
それほど、素晴らしいチームでした。

松田選手はみんなの期待を裏切らない。ウイリーでエンディングを飾った。

松田選手はみんなの期待を裏切らない。ウイリーでエンディングを飾った。

現場には来られなかったけれど、このチームの為に手伝ってくれた人達も沢山居ます。
私は現場に居る事が出来て、そして一緒に感動することができてとてもラッキーでした。
もて耐マスターズは今年で最後。それでも草レースはどこにでもありますよね。バイクで走るのが好きなら、どこでだって楽しめる。
それがRady to Raceなんですから。

Are You Ready?
No KTM, No Life!
(了。レポート/オートバイとレースが大好きなH.C.さん)