ヒストリック・モデル第10回 DUKE物語 その2 
5年目の深化。DUKEⅡに見るアスファルトのエッセンス。

コンパクトなスラントノーズであることは変わらないものの、縦型2灯とすることで、正面から軽快さを視覚的にも加わったDUKE。

コンパクトなスラントノーズであることは変わらないものの、縦型2灯とすることで、正面から軽快さを視覚的にも加わったDUKE。

1994年に登場したDUKE。多くのモーターサイクルファンにその真意が伝播するまでには、時間が少々必要だったかもしれません。曰く「17インチラ ジアルタイヤを履いたオフロードバイクでしょ」、はたまた「オフロードバイクメーカーが造ったスーパーモト系バイク」云々。しかし、DUKEと走った人は その軽快さとパワフルさ、そして走りの良さに驚いたはずです。そして誰でも思いつくオン/オフクロスオーバーなバイクなのではなく、新しいユニークなライ トウエイトロードスポーツであることを理解したに違いありません。
時間を掛けDUKE像も明確になっていきます。そして1998年秋、ミュンヘンのモーターサイクルショーに出展された進化版DUKEは、よりオンロード モデルであることを打ち出し、一目でそれと分かるパーツ群を採用して登場したのです。まず印象的なのは鍛造アルミ製ホイールです。前後スポークホイール だったそれからは明らかな違いを見せます。また、LC4エンジン搭載のオフロードモデルと共通だった左一本出しサイレンサーは、リアフェンダー両脇から左 右2本だしとしたスタイルとしています。サイドカバーを大きくカットし、サイレンサーをエクステリアパーツとして主張させることで、ロードモデル的なアピ アランスを採ったのです。これらは当時のロードモデルのトレンドとしても新しいものばかり。KTMの主張が滲みます。また搭載されるエンジンは、 620(609㏄)LC4から640(625㏄)LC4へと排気量を拡大したことでよりパワフルかつ扱いやすさを増したエンジンもDUKEをライトウエイ トロードスポーツとしての魅力に刺激を加えたのです。
どこかアフリカンマスクを思わせる縦2灯のプロジェクターヘッドライトを採用した新型DUKEは1999年に発売されたのです。

ロードバイクのエッセンスを大幅に増したDUKE。アルミ鍛造ホイールと「ハイマウントサイレンサー」など、プレミアムスポーツとしての作法を身につけているのが解る。

ロードバイクのエッセンスを大幅に増したDUKE。アルミ鍛造ホイールと「ハイマウントサイレンサー」など、プレミアムスポーツとしての作法を身につけているのが解る。