戸井十月のバハ1000チャレンジ 第4回  
350 XCF-Wが、バハの大地を駆け抜ける!

スタート1分前! 緊張感も期待感も最高潮。

スタート1分前! 緊張感も期待感も最高潮。

11月18日、前日の車検を問題無くパスし、212Xのエントリーナンバーを貼った350 XCF-Wはレーサーらしく精悍。バハ1000のスタート地点は荒野に向かう緊張感とレース前の興奮が入り乱れた空気に満ちていました。我々ライダーも戸井さんのサポート をすることから、チームとしてバハ1000に挑むことに目標をしっかりとシフトし、やる気満々です。

“バハ1000”はそのネーミングの通り1000マイルを走るレースです。本来は半島北のエンセナダをスタートし、南端の町・ラパスがゴール。ただ、運営上の問題から2011年のレースは、スタートの町・エンセナダから南下し、半島北部を8の字に回るように走り、再びエンセナダに戻る1135キロのルートで行われました。

右から後田繁春(農業)、戸井十月(作家&映像ディレクター)、手塚正芳(メカニック)、スタートを控えた宮崎雄司(カメラマン)、松井 勉(フリーライター)のチーム・エル・コヨーテのメンバー達。戸井さん、グルグル巻き……です。

右から後田繁春(農業)、戸井十月(作家&映像ディレクター)、手塚正芳(メカニック)、スタートを控えた宮崎雄司(カメラマン)、松井 勉(フリーライター)のチーム・エル・コヨーテのメンバー達。戸井さん、グルグル巻き……です。

ルートはサンド、干上がった川底、そしてサボテンが生い茂る大地を縫うように走るワインディング(もちろんオフロードです)があるかと思えば、ソルトフラッツのように時速200kmでも出せそうな真っ平らなドライレイク、延々と続く深いウオッシュボードなど、バリエーションも様々。デザートレースの中でもバラエティーに富むコースが魅力です。
制限時間32時間(優勝するチームはその半分以下の時間でレースを走り切ります)以内が完走のリミット。
我々エル・コヨーテの目標は完走です。

まだ明け切らないエンセナダの町の静寂が破られたのは午前6時30分。プロクラスのライダーからスタートして行きます。30秒間隔で1台、また1台と華やかなスタートラインからすぐそこにある荒れ地に向けて走り出します。ゼッケン212Xの350 XCF-Wがスタートしたのは7時10分でした。

KTMで参加するエントラントたち。「エンセナダでまた会おう!」が合い言葉。

KTMで参加するエントラントたち。「エンセナダでまた会おう!」が合い言葉。

スタートを切ったのは宮崎雄司。100キロ先の最初の交代ポイントまでのスティント をこなしていきます。9時40分過ぎ、その交代ポイントに宮崎が到着。早朝の靄と前走者が巻き上げたホコリ。その二つが視界を遮り、山間部越えのルートで苦労したと言います。しかし、バイクは絶好調。軽快な走りがライダーのマインドを盛り上げます。

続く松井 勉が220キロ程のコースに入ります。バイクは絶好調。全く問題無し。多くのチームがサポートと合流するそのポイントだけに走り去るバイクへの応援も少なくありません。思わず直線でウイリー。レースでありお祭りであり、辛い荒れ地で疲れても、レース仲間、レースを楽しみにしている地元の人達の応援がライダーに元気を与えます。時にそれが空回りの原因になることもあるのですが。
そして、またアクシデントが……。(続く)