中村浩史の125 DUKEのある生活──第3回
125ccなのに、って概念を吹き飛ばす
クラスレスな装備に驚く!

初めて125 DUKEを目の前にした袖ヶ浦サーキット。4月にしては風がちょっと肌寒く、それでも陽射しが暖かい、そんな1日。KTMオールモデルの試乗会なんだけれど、僕は真っ先に125 DUKEの受付けの列に並びました。もう、乗りたくて乗りたくてしょうがなかったんですね(笑)。

まず、ファーストルックにヤラれました。スタイリングは、実にKTM流スポーツバイク。オフロードでもない、モタードでもないデザインで、僕にはすごく新鮮でした。
ディテールも、フューエルインジェクションの水冷DOHCエンジン、6速ミッションで、前後17インチキャストホイールに、ホワイトパワー製倒立フォークにモノサス。これは「125ccにしては豪華」なんじゃなくて、コストをしっかりかけた、文句なく豪華な装備です。「125ccにしては」って尺度なら、前後17インチ、前後ディスクブレーキってだけで驚かなきゃね(笑)。

身長178cm、体重75kgの中村さんが乗っても小さく見えない「立派な車格が気に入った」そうだ。

身長178cm、体重75kgの中村さんが乗っても小さく見えない「立派な車格が気に入った」そうだ。

もうひとつ驚かされたのは車格です。僕は身長178cmで75kgくらいなんだけれど、そんな僕が乗ってもぜんぜん小さくない。エントリーモデルだから、取り回しがいいようにコンパクトに、足つきだってベタベタに、っていうのがこれまでの125ccセオリーだったけれど、125 DUKEはそこには当てはまらない。またがってみて、僕はホンダVTR250を思い出しましたね。データで比べても、ちょうど同じくらい。そういうサイズなんです。

エンジンはかなり静かだな、っていうのが第一印象。文字にすると「トントントントン」または「ぽんぽんぽんぽん」ってアイドリングから「トゥルルルルルン!」って感じで吹け上がります。なんてヘタな表現だ(笑)。

試乗はサーキットなので、基本スロットルは全開。けれど、僕はレーシングマシン以外は実用回転域のインプレッションの方が重要、って持論がありますから、2~3周は回転を上げずに周回しました。アイドリング域とそのチョイ上あたり、3000-5000回転、7000回転以上からレブリミット付近。

サーキットを勝手に一般道に見立てて、架空制限速度を頭に入れて、各ギアで回転を上げていく。60km/h、70km/h、80km/h──。トップギア80km/h巡航は、7000回転くらいかな。もちろん、125ccゆえにパワーの限界はありますが、そこはスムーズに吹け上がる回転でカバーできます。頭の中で交通の流れをリードしつつ…よーしいいぞ!って叫びましたね。

でも、125 DUKEの奥深さはもうひとつ別のところにあったのです。(続く)