990 ADVENTURE DAKARのボディに記されている
“30TH EDITION”の秘密。

“30TH EDITION”の文字がボディに記されている。

“30TH EDITION”の文字がボディに記されている。

一気に秋の気配が濃くなってきました。あちこちから紅葉の知らせが舞い込むこの季節は、日本を走るベストシーズンです。そんな風景を探しにどんな場所へでも行けそうな冒険心たっぷりのトラベルバイク、990 ADVENTUREはあなたにとって最高の相棒といって間違いないでしょう。

そもそもこのバイク、2001年から2003年までダカールラリーに参加したKTMのファクトリーマシン、950ラリーがそのベースになったオールテレーン・スポーツツアラーです。

2003年に950 ADVENTUREとしてデビューして以来、エンジン、装備、そしてオンオフを問わない走りのアップグレードをはかるモデルチェンジをしながら進化する990 ADVENTURE。

KTM950ラリーを駆るファブリッツィオ・メオーニ。

KTM950ラリーを駆るファブリッツィオ・メオーニ。

その990 ADVENTUREに2011年に加わったのが990 ADVENTURE DAKAR。ラリーのワークスカラーを思わせる深いブルーメタリックのボディ、その色に映えるオレンジのフレームとクラッシュバー。また、ラリーバイクを思わせるシート表皮を使い、ロングディスタンスをよりスポーティーに、より快適にというラリーエナジーが溢れています。

エンジンは115馬力を生み出すDOHC4バルブ水冷Vツインを搭載。もはや当時のワークスマシンのスペックを軽くしのぐものなのです!
フォルム、所有感、そして走りの楽しさで乗り手を満たすこの990 ADVENTURE DAKARですが、もう一つ注目のポイントを見つけました。ボディサイドに描かれたダカールラリーのアイコンの上にある“30TH EDITION”の文字です。

何の30周年記念だろう? 素朴な疑問が……。

ダカールラリーが最初に開催されたのは1979年……、KTMファクトリーチームによるダカールラリーの連勝記録が始まったのは2001年……。いったい1981年にナニがあったのでしょう?

ジル・フランクたちの“冒険”の足となったのは80年型KTM 400 MXだったのか?

ジル・フランクたちの“冒険”の足となったのは、80年型KTM 420 MC(写真)の車体と81年型KTM 495のエンジンを合体させたマシンだったのか?

調べてみました。
1981年──、それはKTMがチームとしてPARIS~DAKARラリーに参加した最初の年だったのです(それ以前にもKTMでダカールラリーに参加したプライベーターはいました)。
参加したマシンはKTM495。500㏄クラス用の2ストロークエンジンを搭載したエンデューロバイクに、航続距離を伸ばす大容量の燃料タンクとラリーのルートマップを見るための装備などでラリートリムになったマシン。
このKTM495がスタート地点となったパリのトロカデロ広場から1981年1月1日、セネガルの首都、ダカールに向けて20日間の過酷なラリーに挑んだのです。
KTMから参加したライダーは、ゼッケン25番、ジル・フランク(フランス)、ゼッケン26番、ヤン・カドレ(フランス)、ゼッケン27番、エリア・アンドレオッティ(イタリア)、ゼッケン28番、フィリップ・オジェ(フランス)の4名。

990 ADVENTURE DAKAR

990 ADVENTURE DAKAR

1981年、第3回PARIS~DAKARのモトクラスにはサイドカーを含めて114台がエントリーし、1月20日、ダカールに時間内完走を果たしたのはわずか25台。KTMチームのライダー、ジル・フランクが総合5位でフィニッシュしました。
当時、冒険ラリーとして、モータースポーツのウインターシーズン唯一のビッグイベントとして人気急上昇中だったダカールラリー。その第3回に登場したKTMチームの冒険は、今もなお続き、その精神や技術は余すことなくKTMのプロダクトに反映されています。

990 ADVENTURE DAKARにはそんなKTMの歴史も込められているのです。