IDM ドイツスーパーバイク選手権 最終戦 ホッケンハイムリンク
マルティン・バウワー、IDMスーパーバイクチャンピオンを獲得!!

ついにやりました。マルティン・バウワー(MOTOREX KTMスーパーバイクチーム)が、2011年のIDMドイツスーパーバイク選手権シリーズチャンピオンに輝きました!

応援ありがとう! ありがとうIDM!  ありがとうKTM! RC8R最高です!

応援ありがとう! ありがとうIDM! ありがとうKTM! RC8R最高です!

RC8RでIDMドイツスーパーバイク選手権に参加を始めて3シーズン目の今年、念願だったライダーズタイトルを獲得したのです。
マルティン・バウワーにとっては、思い出しても悔しい昨年の最終戦のレース1。トップを快走しながら、最終ラップでまさかのガス欠リタイヤ。タイトルに手が届いていたシーズンだっただけに、今年こその思いを強くしたシーズンでの結果で、見事雪辱を果たしました。

激戦の予選でバウワー、驚速のポールを決める!

ドイツ、ハイデルベルクにあるホッケンハイムリンクでのIDM最終戦。ポイントランキング1位(2位と45ポイント差)で臨んだMOTOREX KTMスーパーバイクチームのマルティン・バウワー。あと5ポイントを獲得すればチャンピオン、というアドバンテージとともにこのサーキットへとやってきました。

カール・ムガリッジとバトルを繰り広げるステファン・ネーベル。昨年のIDMスーパーバイクチャンピオンもRC8Rのリアフェンダーを見て走るほかなかった。

カール・ムガリッジとバトルを繰り広げるステファン・ネーベル。昨年のIDMスーパーバイクチャンピオンもRC8Rのテールカウルを見て走るほかなかった。

もう一つのKTMファクトリーチーム、INGHART KTMスーパーバイクチームのステファン・ネーベル、マテジ・スムルツもこの最終戦に賭けていました。特にスムルツは、獲得ポイント161でランキング5位ながら、最終戦の結果次第でランキング2位まで浮上するチャンスがあったのです。
また、シーズン中に負傷欠場の影響でランキング10位のネーベルも、RC8Rの実力を彼のホームであるドイツのファンの前でアピールするべく気合い充分。17日土曜に行われた予選セッションでRC8Rライダー達は速さを見せつけました。
歴史のあるサーキット、ホッケンハイムリンク。2002年に改修される以前のオールドコースは、森に囲まれた高速サーキットとして有名でした。現在は超高速セクションとスタジアムセクションを組み合わせた、低速から高速まで13のコーナーを持ち、あらゆる性能を求められる一周4.574キロのサーキットです。
ドイツ、ハイデルベルク郊外にあり、KTMの本社があるオーストリア、マッティグホーフェンからは北へおよそ520キロの距離にある場所が2011年シーズンの最後の舞台です。

いつもの#45にバッテンをつけて太字の1を描いたTシャツ。これはPOWER WEARで欲しいアイテムですね! トロフィーがまぶしい。

いつもの#45にバッテンをつけて太字の1を描いたTシャツ。これはPOWER WEARで欲しいアイテムですね! トロフィーがまぶしい。

17日午前に行われた予選セッション1。IDMらしい激戦のタイムバトルの中、1分28秒021でタイミングボードの3位につけたのがINGHART KTMスーパーバイクチームのマテジ・スムルツ。BMW S1000RRに乗るダミアン・クドリンがマークした1分27秒731から0.290差でした。
マルティン・バウワーは1分28秒030で5番手(スムルツとわずか0.009秒差!)、そして1分28秒095をマークしたステファン・ネーベルが7位につけました。1秒以内に12人のライダーがひしめくというハイレベルのバトルが繰り広げられたのです。

午後に行われた予選セッション2。ここでKTMファクトリーチームはタイミングボードのトップに踊り出ます。チャンピオンを狙うマルティン・バウワーが1分26秒915という、参加ライダー中ただ一人1分27秒を切るタイムを記録。両セッションの総合でグリッドを決めるIDM方式で、文句なしのポールタイムをたたき出しました。

セッション1で1番時計をたたき出したダミアン・クドリンも1分27秒336まで自己ベストを更新しますが、バウワーとは0.421秒差に詰め寄るのがやっと。リザルトを見ても、1.2秒もベストを更新したのはトップグループではバウワーだけ。チャンピオンが射程圏内にありながらも熱い想いと気合いが違ったのでしょう。
そんなバウアーの気合いと記録に触発されるようにステファン・ネーベルが1分27秒506、ネーベルから0.009秒差の1分27秒515でスムルツとそれぞれベストを更新。予選4位、5位グリッドを獲得しました。

ある意味、ドラマチックな幕切れ……。

迎えた9月18日決勝当日。ドラマチックな展開を見ようと1万8,500人のレースファンがサーキットに陣取りました。そんな中、ドラマは午前中に訪れました。IDMスーパーバイクのサポートレースとして行われたヤマハのワンメイクレースでアクシデントが……。

1975年生まれのマルティン・バウワー。1998年ワンメイクレースでデビューし、2001年からIDMシリーズに参加。スーパーストック、スーパースポーツ、スーパーバイクで活躍。180cm、70㎏と細身長身。ホームタウンはオーストリアのエゲンドルフ。RC8Rを2シーズン走らせ、昨年はマニュファクチャラータイトルの獲得に貢献。今年は彼自身3度目の、そしてKTMにとって初めてのライダーズタイトルを獲得した。

1975年生まれのマルティン・バウワー。1998年ワンメイクレースでデビューし、2001年からIDMシリーズに参加。スーパーストック、スーパースポーツ、スーパーバイクで活躍。180cm、70㎏と細身長身。ホームタウンはオーストリアのエゲンドルフ。RC8Rを2シーズン走らせ、昨年はマニュファクチャラータイトルの獲得に貢献。今年は彼自身3度目の、そしてKTMにとって初めてのライダーズタイトルを獲得した。

スタートライン付近からホッケンハイムで最も高速コーナーとなる“パラボリカ”コーナー周辺までのおよそ1.5キロに渡って、エントラントの誰かがマシンからガソリンを垂れ流してしまったのです。アスファルトに黒々と残るガソリン痕。もちろん路面は滑ります。オフィシャル達の懸命な復旧作業。しかしその清掃に2時間以上を要し、トラックコンディションの確認にサイティングラップに出たライダー達の判断も合わせ、主催者はレース1のキャンセルを決定しました。

レース1のキャンセルと同時にライダーズランキングで2位と45ポイント差を持つマルティン・バウワーは、自動的に2011年IDMスーパーバイククラスのランキング1位が確定。
RC8Rが初めて手にするIDMライダーズタイトルです。マルティン・バウワーにとっても待望の結果がもたらされたのです(ただ、同時にスムルツの逆転2位への道もこのキャンセルでたたれる形に……)。

それでも「結果はレースで決めたい」──マルティン・バウワーの想いはチャンピオンを確定した後も変わることはありませんでした。午後3時、ホッケンハイムにスーパーバイクの咆哮が響きました。
21周から15周に短縮されたレースには28名のライダー達がエントリー。いよいよスタートを切りました。2コーナーから3コーナー、パラボリカエリアまでは慎重にグリップを見極めながら走る姿も見受けられる中、トップグループはすでに激しいバトルを始めていました。

「何度も順位が入れ替わった」とバウワー。ライバル達も先行しては小さなミスで後退する、というアグレッシブな展開が続きました。その中、前戦Red Bullリンクで行われたIDM第7戦でダブルウインを飾ったBMWのミハエル・ランセダーが抜け出しました。そのリアタイヤにかじりつくように追いかけているのがマルティン・バウワー。

(写真左)MOTOREX KTM RC8R+マルティン・バウワー。(写真右)2011年のIDM最終戦。自身最後と決めたIDMでポールを決め、ライダーズタイトルも決める。最高の形でピリオドを打つ。

(写真左)MOTOREX KTM RC8R+マルティン・バウワー。(写真右)2011年のIDM最終戦。自身最後と決めたIDMでポールを決め、ライダーズタイトルも決める。最高の形でピリオドを打つ。

INGHART KTMスーパーバイクチームのステファン・ネーベルはホンダのカール・ムガリッジと3位を巡ってバトルを演じ、あちこちで激しい戦いが勃発する最終戦にふさわしいレース。しかし、ネーベルのチームメイト、マテジ・スムルツは前戦に続き不運に見舞われました。レース開始から3ラップ目、ブレーキ周りにトラブルが起こり、そのままリタイヤ。

結局、マルティン・バウワーはランセダーから0.845秒差の2位でフィニッシュ。そしてムガリッジとのバトルを制したステファン・ネーベルは3位に入り、2011年最終戦で2台のRC8Rがポディユームフィニッシュを飾りました。

しかしスムルツは悔しいノーポイント。ランキングも161ポイントのままで5位。ネーベルは3位に入賞し、ポイントを100まで伸ばし、ランキング10位は変わらないものの、RC8Rの強さをファンの前で大きくアピールしました。

最終戦を終えたKTMファクトリーライダー達のコメント。

MOTOREX KTM スーパーバイクチーム マルティン・バウワー
「ついにやりました。このIDMタイトルを勝ち取ったこと。それは私にとって特別な事であり、自分にとって、そしてKTMファクトリーチームにとって、そして私を支え続けてくれた家族にとってハッピーな瞬間だと確信しています。

おめでとう、マルティン! おめでとうRC8R!

おめでとう、マルティン! おめでとうRC8R!

チームに合流し、初めてRC8Rを走らせたとき、今日のタイトル奪取を確信していました。そのことは開発責任者でロードレースの責任者であるウォルフガング・フェルバーに、走らせた直後に伝えたほどです。そして今日、KTM、RC8R、そして私がIDMで頂点に立てたことを改めて嬉しく思い、そして応援してくれたファンの皆さんや24ヶ月にわたりサポートしてくれたKTM、ファクトリーチーム、全ての人に感謝したいと思います」

マルティン・バウワーはIDMへの参戦がこの日で最後になることを発表していました。

「11年間IDMシリーズで走り続けてきました。今日のレースが最後だと思うと複雑です。このプレッシャーからも解放されるというホッとする思いがあるのと同時に、シリーズを去る寂しく悲しい気持ちが共存します。

ポデュームではバウワーを祝福するネーベルの姿が。彼もわがことのようにタイトル獲得を喜んだ。

ポディユームではではバウワーを祝福するネーベルの姿が。彼もわがことのようにタイトル獲得を喜んだ。

今日、RC8Rが常にIDMでコンペティブにバトル出来ることを証明出来ましたし、私自身はチャンピオンを獲得することができました。改めて私を応援してくれたファンの皆さん、サポートしてくれた皆さん、そして家族に感謝します。これからもIDMが多くのファンに親しまれ、すばらしいレースが続くことを祈ります」

INGHART KTMスーパーバイクチーム
ステファン・ネーベル

「レース1をスタートするかどうか、という状況判断で走り、トラックコンディションを見たとき、これは絶対にスタートするべきではない、と思いました。そして最終戦の最後のレースを3位ポディユームフィニッシュで飾れたことは私自身にとって大きな事でした。そして誰よりもマルティン・バウワーがタイトルを手にしたことと、それがKTMにとっても重要な成果となる結果につながったことを心から嬉しく思います」

INGHART KTM RC8Rを走らせるマテジ・スムルツ。2011年シーズン、速さを見せつけるレースを幾度もして見せただけに後半のノーポイントが悔やまれる。

INGHART KTM RC8Rを走らせるマテジ・スムルツ。2011年シーズン、速さを見せつけるレースを幾度もして見せただけに後半のノーポイントが悔やまれる。

INGHART KTM スーパーバイクチーム
マテジ・スムルツ

「どうやら前戦から僕自身の不運は続いていること、これは私にとって、チームにとっても残念な結果です。特にこの週末、優勝さえ見えるような良いペースで走れていましたから……。とにかくマルティンにおめでとう! IDMで3度目のタイトルですからね!!」

KTMロードレース責任者
ウォルフガング・フェルバー

「とにかく今日は凄い日です。IDMタイトルを勝ち取ったのですから。自分の気持ちをどう表現すべきか、言葉が見つからないほどです。それほどすばらしい日です。マルティン・バウワー、RC8Rの開発に打ち込んだKTMのスタッフ、そして私たちとともに戦ってくれたパートナーの皆さん、心から感謝します。そして私達はついにやりました!
私達はベストライダーが最高のバイク、RC8Rを走らせた最高のチームだったことを証明したのですから!!」

オレンジ一色に染まった記念撮影。跨がるのはウォルフガング・フェルバー。

オレンジ一色に染まった記念撮影。跨がるのはウォルフガング・フェルバー。

ライダー、チーム、そしてRC8Rとともに戦ったIDMドイツスーパーバイク選手権でKTMファクトリーチームは昨年のマニュファクチャラータイトル獲得に続き、2011年はマルティン・バウワー選手の活躍によりライダーズタイトルを獲得することが出来ました。オレンジブログを通じてRC8Rライダー達に応援いただきありがとうございました。

Race 1 cancelled due to safety reasons.

Race 2 Results

1, Michael Ranseder, Austria, BMW

2, Martin Bauer, Austria, KTM

3, Stefan Nebel, Germany, KTM

4, Karl Muggeridge, Australia, Honda

5, Damian Cudlin, Australia, BMW

Other KTM
DNF Matej Smrz, Czech Republic, KTM

IDM SUPERBIKE Standings

1, Martin Bauer, Austria, KTM, 247 [IDM SUPERBIKE Champion 2011]

2, Michael Ranseder, Austria, BMW, 204

3, Karl Muggeridge, Australia, Honda, 200

3, Damian Cudlin, Australia, BMW, 196

5, Matej Smrz, Czech Republic, KTM, 161

Other KTM
10, Stefan Nebel, Germany, KTM, 100

Manufacturer’s title

1, BMW, 480 points

2, KTM 457 points

3, Honda 424 points

4, Yamaha 196 points