IDM ドイツスーパーバイク選手権 第7戦 Red Bullリンク
RC8R+マルティン・バウワー、地元オーストリアで
2011年IDMタイトルに王手をかける!

2011年IDMシリーズ2度目のKTMホームレース。オーストリア・スーピルベルクにあるRed Bullリンクは美しい風景に包まれたサーキット。

2011年IDMシリーズ2度目のKTMホームレース。オーストリア・スーピルベルクにあるRed Bullリンクは美しい風景に包まれたサーキット。

IDMドイツ国際スーパーバイク選手権第7戦が、KTMの地元オーストリア、Red Bullリンクで開催されました。RC8Rを駆るマルティン・バウワー(MOTOREX KTM スーパーバイクチーム)はレース1、レース2ともに2位でフィニッシュしました。これによりライダーズポイントを227まで伸ばし、2位のカール・ムガリッジ(ホンダCBR1000RR)に40ポイント、3位のダミアン・クドリン(BMW S1000RR)に42ポイントの差をつけました。

次戦は9月18日、ホッケンハイムで行われる最終戦です。念願のKTMファクトリーチームでのチャンピオンシップ獲得に向け大きく前進しました。

エステルライヒリンク、A1リンクそしてRed Bullリンクへと名称を変えてきたこのサーキットは、2011年5月にリニューアルオープン。KTMの本拠地、オーストリアのマッティグホーフェンと、オーストリア第2の都市・グラーツを線で結んだちょうど中間にあるスピールベルクにあるRed BullリンクがIDM第7戦の舞台となりました。

ホームらしく国旗とKTMフラッグが風にそよぐ。隣のフラッグはRed BullリンクのWEBサイト (http://www.projekt-spielberg.at/wp/?lang=en )でじっくりと。オーストリアのレジェンドレーサー達もイラストで登場しています。

ホームらしく国旗とKTMフラッグが風にそよぐ。

KTMにとってはもちろん、マルティン・バウワーにとっても今シリーズ2度目の母国開催レースだけに、ファンからの声援もひときわ大きくなりました。

午前、午後と行われた予選セッションではBMWのミハエル・ランセダーが1分29秒329でポールポジションを獲得。RC8Rを駆るMOTOREX KTMスーパーバイクチームのマルティン・バウワーは0.505差の1分29秒834で予選2位。INGHART KTMスーパーバイクチームのステファン・ネーベルが1分30秒744で9位、チームメイトのマテジ・スムルツは1分30秒847で10位グリッドにつけました。

午後の予選セッションは、気温29℃、路面温度41℃とタイヤにとってタフな状況となりタイムアップが難しい中、ネーベルはタイムを0.133秒縮めることに成功。マルティン・バウワーから10位のスムルツまで、およそ1秒以内に9名のライダーがひしめくというIDMらしい予選結果となりました。決勝の混戦も予感させるグリッド争いだったのです。

レース1

マルティン・バウワー、チャンプにジャンプ!

マルティン・バウワー、チャンプにジャンプ!

オープニングラップからポールシッターのランセダーを追いかけ、プッシュし続けるバウワー。攻め続けるも、わずかなギャップが縮まりません。その後も美しい風景に囲まれた1周4.3キロのRed Bullリンクで熱いバトルが続きました。
気温も路面温度もすでに高く、予選以上にタイヤにタフな展開となりました。最終的にバウワーは2位でフィニッシュ。それでも3位のBMWには7.265秒差をつけての快走でした。

INGHART KTMスーパーバイクチームのステファン・ネーベルはオープニングラップの1コーナーで順位を下げたものの、最終的に8位まで戻してチェッカーを受けました。チームメイトのマテジ・スムルツは不運にもオープニングラップにハイサイドで転倒。ハンドルバーを壊しそのままリタイヤしました。

レース2

新装となったRed Bullリンクの1コーナーになだれ込むスタート直後、マルティン・バウワーはRC8Rのノーズをライバル達より先に出すことに成功しました。しかしランセダーにかわされ、レース1同様の展開になりました。このレースでも7.795秒まで差を広げられましたが、マルティン・バウワーは2位でフィニッシュ。自身のポイントを227点にまで伸ばしました。

(写真左)シーズン序盤の欠場が響いてランキングでは10位に沈むが、本来の走りを取り戻しつつあるステファン・ネーベル。(写真右)パワフルなコーナリングフォームでRed Bullリンクを攻め立てるマルティン・バウワー#45、ステファン・ネーベル#9のワークスRC8R。ツインの快音を響かせ地元ファンを沸かせる。

(写真左)シーズン序盤の欠場が響いてランキングでは10位に沈むが、本来の走りを取り戻しつつあるステファン・ネーベル。(写真右)パワフルなコーナリングフォームでRed Bullリンクを攻め立てるマルティン・バウワー#45、ステファン・ネーベル#9のワークスRC8R。ツインの快音を響かせ地元ファンを沸かせる。

この結果、残すIDM最終戦を前にライバル達に大きなアドバンテージを築くと同時に、プレッシャーを与えることに成功。いよいよKTMファクトリーチームとともに、RC8RでのIDMチャンピオン獲得に大きく前進したのです。

INGHART KTM スーパーバイクチームのステファン・ネーベルもスタート後の1コーナーであわや転倒、というきわどい状況になりながらもその後は好タイムを連発。RC8RのポテンシャルをRed Bullリンクで発揮し、最終ラップまで5位争いの集団に絡みながらの8位でフィニッシュしました。Red Bullリンクのラウンドでネーベルは17ポイントを加算して84ポイントに。これでランキング11位から10位に浮上しました。シーズン序盤のクラッシュによる怪我で欠場がなかったら……、そう思えてならないネーベルらしい渋いレース運びでした。

INGHART KTMスーパーバイクチームのもう一人のライダー、マテジ・スムルツは11位でレース2を終えました。これによりポイントスタンディングで4位の座をダブルウインのミハエル・ランセダーに譲り、残念ながら5位に後退してしまいました。

ラウンド7を振り返って。ライダー達のコメント。

次戦はIDMシリーズファイナルラウンド。昨年、両手でその重みを感じる距離まで近づいたマルティン・バウワーがマシントラブルでリタイヤ。わずか1ポイント差でチャンピオンを逃したあの日から1年。リベンジの時が近づいている!

次戦はIDMシリーズファイナルラウンド。昨年、両手でその重みを感じる距離まで近づいたマルティン・バウワーがマシントラブルでリタイヤ。わずか1ポイント差でチャンピオンを逃したあの日から1年。リベンジの時が近づいている!

マルティン・バウワー MOTOREX KTMスーパーバイクチーム

「今回、私とKTMスーパーバイクチームにとって重要なラウンドと位置づけていました。まずポイントスタンディングで優位に立つこと、そして地元オーストリアのRed BullリンクでRC8Rの速さを見せること、この二つです。なにより私にとってもKTMにとってもホームレースですから。そしてその両方とも成功したと考えています。

もちろん、地元のファンに優勝してそれを見せたかったのは言うまでもありませんが、レース1、レース2とも2位でフィニッシュできたことはとっても嬉しいです。地元オーストリア人ライダー、ミハエル・ランセダーの優勝にも乾杯ですね」

ステファン・ネーベル INGHART KTMスーパーバイクチーム
「今日はレース1、レース2ともに8位フィニッシュでした。レース1のスタート直後、残念ながら多くの時間を失いました。そしてレース2ではクラッシュしそうになるほどバランスを崩しながらも10位でレースに戻りそこから追い上げる展開でした。

不運もありましたが、私のためにベストを尽くしてくれたチームに、もっと良いリザルトを届けられなかったことは申し訳ないですね」

マテジ・スムルツ INGHART KTMスーパーバイクチーム
「クラッシュしてしまったレース1は完璧に僕のミスです。11位でフィニッシュしたレース2は、RC8Rと自分自身にとって、あるべき姿ではありません。レース2のスタートでいくつか順位を上げましたが、それを守る事が出来ませんでした。自分のリズムを取り戻して走ることに集中しました。次戦ホッケンハイムでは上位を目指して頑張ります」

(写真左)Red Bullリンクでは絶好調とはいかなかったスムルツ。次戦こそ是非! (写真右)スムルツが駆るRC8R。ホワイト+オレンジが夏の陽光に光る!

(写真左)Red Bullリンクでは絶好調とはいかなかったスムルツ。次戦こそ是非! (写真右)スムルツが駆るRC8R。ホワイト+オレンジが夏の陽光に光る!

次戦はいよいよ2011年IDMドイツスーパーバイク選手権の最終戦ホッケンハイム。ライダーズポイントでは優位に立つKTMスーパーバイクチームですが、マニュファクチャラーポイントでBMWに23ポイントのビハインド。ダブルタイトルを目指して戦うRC8RとKTMライダー達にご声援よろしくお願いします!

IDM SUPERBIKE, Race 1 Results

1, Michael Ranseder, Austria, BMW

2, Martin Bauer, Austria, KTM

3, Gareth Jones, Australia, BMW

4, Karl Muggeridge, Australia, Honda

5, Ghisbert van Ginhoven, Netherlands, BMW

Other KTM

8, Stefan Nebel, Germany, KTM

Matej Smrz, Czech Republic, KTM DNF

 

IDM SUPERBIKE, Race 2 Results

1, Michael Ranseder, Austria, BMW

2, Martin Bauer, Austria, KTM

3, Damian Cudlin, Australia, BMW

4, Andreas Meklau, Austria, Suzuki

5, Gareth Jones, Australia, BMW

Other KTM

8, Stefan Nebel, Germany, KTM

11, Matej Smrz, Czech Republic, KTM

 

IDM SUPERBIKE Standings

1, Martin Bauer, Austria, KTM, 227

2, Karl Muggeridge, Australia, Honda, 187

3, Damian Cudlin, Australia, BMW, 185

4, Michael Ranseder, Austria, BMW, 179

5, Matej Smrz, Czech Republic, KTM, 161

Other KTM

10, Stefan Nebel, Germany, KTM, 84

 

IDM SUPERBIKE Manufacturers’ Standings

1, BMW 444

2, KTM 421

3, Honda 229