──小池田 猛選手インタビュー ──
2011年は250EXC-Fに乗り換えて、JNCCチャンピオンを目指します!

4年連続のJNCCチャンピオンを狙う小池田 猛選手。

4年連続のJNCCチャンピオンを狙う小池田 猛選手。

2010年シーズン、JEC、JNCCという国内トップカテゴリーのクラスでエンデューロチャンピオンを獲得した小池田 猛さん。JNCCでは2008年から連続、JECも2年連続のチャンピオンを獲得したトップライダーです。そして2011年、狙うは連続チャンピオン記録を4つに伸ばすこと。
しかし、シーズン前のトレーニング中、小池田さんは膝の十字靱帯断裂という重傷を負い、シーズン前半を加療に専念することになりました。いきなり黄色信号点灯、だったのです。

全7戦のJNCC。怪我をおして初戦から参戦する、という選択肢も小池田さんにはあったといいます。しかし、周囲からのアドバイスもあり、開幕戦や第2戦を欠場してでも手術をし、ライダーとして完調することに専念する道を選択。JNCCへの復帰を6月に定め療養に集中したのです。

今シーズンは250EXC-Fをチョイスし参戦している。復帰後の第1戦、第2戦で優勝を飾った。

今シーズンは250EXC-Fをチョイスし参戦している。復帰後の第1戦、第2戦で優勝を飾った。

「まだまだ完全復調とはいきません」と話す小池田さん。それでも6月12日のJNCC信越大会では、3位以下をラップダウンする快走で優勝。復活をアピールしました。
7月24日に行われた第4戦、猛暑とホコリに悩まされながら走った西日本大会(広島)でも、ライバルとのバトルを制して2戦連続で優勝。

「長野の爺が岳のレースから今年はJNCCに復帰しました。靱帯を痛めたため、全体としてはまだ完全ではありません。無理をしてリタイアしないように気をつけて走りました。でも、全員をラップダウンにする、というのが毎回の目標なので可能な範囲で攻めましたが、鈴木健二さんだけはラップできませんでした」

復帰戦でいきなり優勝。チャンピオンのプライド、周囲への恩返し、なにより2011年もチャンピオンを獲るために小池田さんはペースを上げています。

復帰2戦目となる広島ラウンドも優勝。そこでもオープニングラップから鈴木健二さんとのバトルに。晴れ続きでホコリに視界を奪われながらも引かない小池田さん。しかし、先行する鈴木健二さんもスキを見せずに首位を走ります。仕掛けても抜けない。猛暑の中、一歩も譲らない戦いが続きました。その膠着状態は鈴木健二さんがピットインするまで続いたのです。

小池田さんは視界がクリアになるや、猛然とダッシュ。この時点でトップに躍り出ました。ライバルと、ピット作業のタイミングをずらすという賭けに出たのです。
この作戦が功を奏しました。手早くピット作業を済ませ、首位をキープしてコースに。そして3時間経過しフィニッシュ。見事2戦連続トップフィニッシュ。タイトル争いにも弾みがつきます。それでも冷静にシーズンを見据える小池田さん。

「後半戦までチャンピオン争いはもつれると思います。でも何とかして獲りたいですね」

そして250EXC-Fの深さに驚く。
450からのシフトは成功だった!

昨年まで450EXCでの参戦でしたが、今シーズンは250EXC-Fをチョイス。450と250──その違いをどのように感じているのでしょう。

「乗り換えた当初は不安でした。レースになるとやっぱりパワーが足りないんじゃないかと……。練習で450クラスと一緒に走った時、250の物足りなさや遅さを感じる場面がありました。

雑誌媒体の発表試乗会にゲストとして登場し、デモンストレーション・ランを披露した。250EXC-F SIXDAYSでタイヤセクションを越えていく。

雑誌媒体向けの発表試乗会にゲストとして登場し、デモンストレーション・ランを披露した。250EXC-F SIXDAYSでタイヤセクションを越えていく。

ところが、実際のレースで走ってみると、走りの感覚が全然違う。250EXC-Fの軽さが大きな武器でした。
特に3時間のレースがスタートして1時間経過すると、誰もが疲れてくる。コースも荒れてきます。特にウッズやガレ場セクションの多いレースではなおさら。450のパワーを生かせて走れた前半に対して後半は体力面、コースのコンディションなどで攻めきれなくなります。後半になればバックマーカーも増えて、より状況は複雑になりますから。
レースに出て250EXC-Fのメリットが、改めて分かりました。
実は復帰からものすごいプレッシャーがありましたが、楽しみながら走ることができました。その意味でも、250EXC-Fに乗り換えたことは成功ですね」

膝の十字靱帯断裂とその手術から復活した小池田さん。しかし、その体調は怪我をする前を100とすると、現状は70程度という。
「怪我を治すことに専念していたので、昨年のように体力面でのトレーニングをしっかり行えていません。夏の終わりには体調を100に戻してシーズン後半を戦います」

小池田さんに残されたJNCCはあと3戦。8月28日、山形を舞台に行われる東北west大会、10月9日、宮城県スポーツランド菅生の東北east大会、そして11月20日、熊本県阿蘇の阿蘇九州大会。
復帰後2戦2勝したことで存在感をアピールしたものの、渡河セクションの多い東北west、スポーツランド菅生のモトクロスコースを含むルートが組まれる東北east、そして阿蘇の草原を舞台に行われる最終戦阿蘇九州大会では1ラップ20㎞というロングコースと、いずれ劣らぬ個性派イベントが待ち構えています。
4年連続JNCCチャンピオンへの道は険しいものの、KTM+小池田 猛選手の活躍にご声援をよろしくお願いします。

小池田さんからはJNCC復帰戦・爺が岳に参戦した翌週、アメリカに渡りAMA Inyan Kara National Enduroにエントリー。次回、小池田さん本人によるレース・レポートを紹介します。お楽しみに!