IDM ドイツ・スーパーバイク選手権 第6戦 
KTMオレンジボーイズ、見事なダブルウイン。
ライダー+コンストラクターズポイントで首位浮上!

レース2を快走するMOTOREX KTMスーパーバイクチームのマルティン・バウワー。

快走するMOTOREX KTMスーパーバイクチームのマルティン・バウワー。

8月5日から7日まで行われたIDMドイツ・スーパーバイク選手権第6戦シュライツ。この週末、KTMファクトリーチームは大いに気を吐く活躍をみせました。

決勝レース1ではINGHART KTMスーパーバイクチームのマテジ・スムルツが優勝。MOTOREX KTMスーパーバイクチームのマルティン・バウワーが3位。続く決勝レース2ではマルティン・バウワーが優勝、スムルツが4位に入りました。
体調不良のまま参戦したINGHART KTMスーパーバイクチームのステファン・ネーベルは、レース1、レース2ともに6位フィニッシュ。シリーズ序盤の怪我から復活し、前戦・ザルツブルクリンクでのキレのある走りがみられなかったのは残念です。

しかし、スムルツ、バウワーの2人の活躍により、バウワーがライダースランキングで首位に、KTMファクトリーチームはマニュファクチャラーポイントでBMWを逆転しトップに躍り出たのです。とはいえ1位KTM 364ポイントに対し、2位BMWは362ポイントと僅差で、残す2ラウンドも火花の散る展開が予想されます。

(写真左)ウエットレースとなったレース1。スタート前にマシンのセットアップを進めるINGHART KTMスーパーバイクチームのピット。レイン用タイヤを装着し、グリッドインの時間を待つ。(写真右)レース1のリスタート後、#1ムガリッジのアウトから仕掛けるマテジ・スムルツ。

(写真左)ウエットレースとなったレース1。スタート前にマシンのセットアップを進めるINGHART KTMスーパーバイクチームのピット。レイン用タイヤを装着し、グリッドインの時間を待つ。(写真右)レース1のリスタート後、#1ムガリッジのアウトから仕掛けるマテジ・スムルツ。

IDM第6ラウンドの予選グリッド争いはいつものように大激戦となりました。シュライツのコースは1周3.805キロ。午前、午後の2回行われる予選セッションで、いち早くベストタイムをたたき出したのはドゥカティ1098Rに乗るダリオ・ジョゼペッティでした。1分25秒397というそのタイムをターゲットにアタックを続けるKTMのライダー達。

結果的に0.120秒差の1分25秒517で、2番手グリッドを獲得したのはMOTOREX KTMスーパーバイクチームのマルティン・バウワー。トップから0.200秒差(マルティン・バウワーとは0.080秒差!)の1分25秒597で3位グリッドに滑り込んだのがINGHART KTMスーパーバイクチームのマテジ・スムルツ。4位に昨年のシリーズチャンピオン、ホンダCBR1000RRのカール・ムガリッジが1分25秒795で続きました。
INGHART KTMスーパーバイクチームのステファン・ネーベルは、トップから0.602秒差の1分25秒999でやや不満の残る7位グリッド。スタートは2列目となったのです。
多くのハイパワー4シリンダーを従えてのフロントロー、セカンドローから決勝に挑むKTMファクトリーチームのRC8R。ポテンシャルの高さを、今回も証明しました。
しかし、決勝レースでは波乱も待ち構えていました。

レース1

決勝日、IDMスーパーバイクレースの前に行われるサポートレースが、雨やオイルによるトラックコンディション悪化のためキャンセルになる中、ラウンド6のレース1はスタートを切りました。

(写真左)コースが乾いても良いフィーリングを保ったダンロップタイヤ。スムルツが走らせるRC8Rも快走、そしてレース1の勝利をもぎ取る。(写真右)「良いバトルが出来た」──。ステファン・ネーベルもウエットコンディションの中、RC8Rを駆る。

(写真左)コースが乾いても良いフィーリングを保ったダンロップタイヤ。スムルツが走らせるRC8Rも快走、そしてレース1の勝利をもぎ取る。(写真右)「良いバトルが出来た」──。ステファン・ネーベルもウエットコンディションの中、RC8Rを駆る。

スタート時点でトラックはウエット部分が残り、スタート直後のペースは1分40秒前後。しかし時間を追うごとにドライになるという状況。ライダー達のペースはラップ毎に上がり、ファイナルラップには1分33秒台(スムルツの場合)にまで突入しました。

その中、ポールスタートのダリオ・ジョゼペッティが混戦の中で転倒クラッシュ。足の骨を折る重傷を負いました。マルティン・バウワーは転倒したダリオ・ジョゼペッティ+ドゥカティと接触するも危うく難を逃れました。

(写真左)そしてレース1のフィニッシュ。スムルツ1位、バウワー3位とKTMファクトリーチームはファンを沸かせた。(写真右)レース1を制したスムルツ。シャンパンファイトではその歓びを爆発させる。難しいコンディションでのレース。そこでのRC8Rの扱いやすさを見事に証明した。

(写真左)そしてレース1のフィニッシュ。スムルツ1位、バウワー3位とKTMファクトリーチームはファンを沸かせた。(写真右)レース1を制したスムルツ。シャンパンファイトではその歓びを爆発させる。難しいコンディションでのレース。そこでのRC8Rの扱いやすさを見事に証明した。

レースは一時中断。再スタートで飛び出したのはホンダのカール・ムゲリッジ。しかし、その後INGHART KTMスーパーバイクチームのマテジ・スムルツにパスされ、次第に引き離されます。ウエットからどんどん乾き始めるトラックコンディションの中、最終的に2位のダミアン・クドリン(BMW S1000RR)に2.624秒差をつけてフィニッシュしたマテジ・スムルツが優勝。3位にはMOTOREX KTMスーパーバイクチームのマルティン・バウワーがポデュームフィニッシュを決めました。
もう一人のKTMファクトリーライダー、INGHART KTMスーパーバイクチームのステファン・ネーベルは6位でフィニッシュとなりました。

レース2

完全なドライセッションとなったレース2。このレースをスタートから支配したのがマルティン・バウワーでした。スタート2周目にはトラックレコードとなる1分25秒340を記録。もちろん、レース中のファステストラップにもクレジットされています。

(写真左)ドライとなったレース2。フロントローに並ぶKTMファクトリーの2台。この後、マルティン・バウワーの快走が始まる。(写真右)レース2の2周目にいきなりサーキットベストを記録するほど力走を見せるマルティン・バウワー。レース2を制しポイントでも首位に立つ。

(写真左)ドライとなったレース2。フロントローに並ぶKTMファクトリーの2台。この後、マルティン・バウワーの快走が始まる。(写真右)レース2の2周目にいきなりサーキットベストを記録するほど力走を見せるマルティン・バウワー。レース2を制しポイントでも首位に立つ。

RC8Rファクトリーの完成度の高さ、そして乗りやすさ、さらにはダンロップタイヤとのマッチングの良さを証明しました。バウワーは2位のダミアン・クドリン+BMWに5.421秒の大差をつけてチェッカーしています。

レース1の覇者、マテジ・スムルツは4位争いを演じていました。トップから最終的に9秒後方で繰り広げられたこのバトルの決着は、BMWのガレース・ジョーンズの手に。ジョーンズから0.661秒差でINGHART KTMスーパーバイクチームのマテジ・スムルツ、スムルツから0.513秒差でステファン・ネーベルが入り、二人は5、6位でフィニッシュしています。

■ラウンド6を振り返るKTMライダー達。

RC8Rの性能をフルに引き出し、トップを独走するバウワー。

RC8Rの性能をフルに引き出し、トップを独走するバウワー。

マルティン・バウワー
MOTOREX KTMスーパーバイクチーム

レース1でリスクを冒すつもりはまったくありませんでした。その中での3位という結果は想像以上のものです。ジョゼペッティがクラッシュした瞬間、僕はすぐ後ろにいました。彼の前輪の上に乗り上げた程です。最初のダウンヒルセクションでのコースアウトでしたからね。

レース2はパーフェクト。スタートも決まりRC8Rのポテンシャルの全てを引き出して走れたと思います。気がつけば誰もついてきませんでしたよ(笑)。

レース1とは打って変わり、レース2でシフティングにトラブルを抱えながらも5位フィニッシュを果たしたマテジ・スムルツ。

レース1とは打って変わり、レース2でシフティングにトラブルを抱えながらも5位フィニッシュを果たしたマテジ・スムルツ。

マテジ・スムルツ
INGHART KTMスーパーバイクチーム

レース1は全てが完璧でした。スタートも決まりました。トラックコンディションが徐々に好転するにつれ、ダンロップタイヤの持ち味が出てきて、安心して攻めることができました。そして2位との差をマネージメントしながら走る事もできたのです。

レース2ではシフトチェンジに少々問題があり5位フィニッシュです。完璧とは言えませんね。しかし、チャンピオンシップを考えれば悪くはありません。まだシーズンは続きますから。

体調、予選アタックラップ中の他車との交錯など、かみ合わない面もあったが、次戦ではいつもの爆発的な走りでネーベルスマイルを!

体調、予選アタックラップ中の他車との交錯など、かみ合わない面もあったが、次戦ではいつもの爆発的な走りでネーベルスマイルを!

ステファン・ネーベル
INGHART KTMスーパーバイクチーム

結果的にレース1、レース2ともに6位でした。ちょっと体調が悪いということもありましたが……。

レース1では良いバトルができたと思います。だから6位も納得。予選で他のライダーに邪魔されて2列目スタートでしたからね。しかしレース2は思い通りとは言えませんでしたね。

 

 

KTM RC8Rとファクトリーチームの3名のライダーが活躍するIDMドイツ・スーパーバイク選手権。次戦ラウンド7は8月19日〜21日にRed Bullリンク(地元オーストリアのサーキット)を舞台に行われます。そして9月16日〜18日に最終戦、ドイツ・ホッケンハイムで予定されています。残すレースは4つ。RC8Rの活躍とKTMファクトリーチームの戦いから目が離せません!

シリーズも大詰め、オレブロ応援団の気持ちを届けましょう!

(写真左)レース2、トップチェッカーに向けて軽々とウイリーするマルティン・バウワー。誰もついてこなかった、とレース後に語る。(写真右)レース2、ポディユームフィニッシュを果たしたライダーとともにインタビューを受けるマルティン・バウワー(中央)。

(写真左)レース2、トップチェッカーに向けて軽々とウイリーするマルティン・バウワー。誰もついてこなかった、とレース後に語る。(写真右)レース2、ポディユームフィニッシュを果たしたライダーとともにインタビューを受けるマルティン・バウワー(中央)。

IDM SUPERBIKE Standings

1, Martin Bauer, Austria, KTM, 187

2, Karl Muggeridge, Australia, Honda, 163

3, Damian Cudlin, Australia, BMW, 160

4, Mate Smrz, Czech Republic, KTM, 155

5, Michael Ranseder, Austria, BMW, 129

Other KTM

11, Stefan Nebel, Germany, KTM, 67

IDM SUPERBIKE Manufacturers’ Standings

1, KTM, 364

2, BMW, 362

3, Honda, 203