IDMドイツ・スーパーバイク選手権 第4戦 
KTMファクトリーチームの“明と暗”。

ジャーマンカラーの縁石をなぞるように攻めるバウワー。アップダウンの多いザクセンリンクを軽快に攻めるRC8R。

ジャーマンカラーの縁石をなぞるように攻めるバウワー。アップダウンの多いザクセンリンクを軽快に攻めるRC8R。

6月19日に行われた国際ドイツ・スーパーバイク選手権第4ラウンド。このシリーズに参戦するKTMファクトリーチームは安定した強みを見せつけながら、明暗を分ける展開を経験しました。

第3ラウンドのニュルブルクリンクのレースを、MOTOREXスーパーバイクチームのマルティン・バウワーはレース1を2位、レース2を10位、INGHART KTMスーパーバイクチームのマテジ・スムルツがレース1を3ラップ目にリタイアするも、レース2では優勝で飾るなど、プラクティスからの好調をそのままぶつける形で終えています。

これにより、KTMファクトリーの2人(INGHART KTMスーパーバイクチームのステファン・ネーベルは第2戦での負傷のため欠場)は、マテジ・スムルツが98点、マルティン・バウワーが93点とポイントスタンディングで1位、2位を確保。そしてマニュファクチャラーポイントではKTMが1位と、好調のまま第4戦の地、ザクセンリンクに乗り込みました。

予選ではドゥカティに乗るダリオ・ジョゼペッティ、ホンダのカール・ムゲリッジに先行を許すものの、マルティン・バウワーが0.411差で3位、マテジ・スムルツが0.622差で4位と、2人そろってフロントローにRC8Rを並べます。

第1レースのスタートの混乱を綺麗にすり抜け、フロントローに並んだ4台が集団となってトップ争いを演じます。その中、バウワーは6ラップ目の1コーナーをインからさして、トップに立つと、そのまま快調に周回を重ねていきます。スムルツは12ラップ目に4位から3位に順位を上げました。

(写真左)フロントローに並ぶKTMファクトリーチームのRC8R。後続には4気筒軍団が続きます。(写真右)スタート直後の混戦を見事にクリアしていくKTMライダー達。インにスムルツ、アウトからバウワーがせめて行き、レース1の流れを造ります。

(写真左)フロントローに並ぶKTMファクトリーチームのRC8R。後続には4気筒軍団が続きます。(写真右)スタート直後の混戦を見事にクリアしていくKTMライダー達。インにスムルツ、アウトからバウワーが攻めて行き、レース1の流れを作ります。

21ラップのレースディスタンスも後半にさしかかるとトップ争いはさらにヒートアップ。16ラップ目にジョゼペッティがバウワーをパスしトップを奪還。その頃になるとバックマーカーやタイヤのグリップバランスなどライダー達は難しい局面を与え、結局、この順位のままフィニッシュラインへ。
トップから7秒143差の2位にマルティン・バウワー、11秒501差で3位にマテジ・スムルツが入りました。

(写真左)ストレートエンドでCBRのインを付き、トップに立つバウワー。RC8Rの自在さが伝わる瞬間です。ムゲリッジはレース1、この後、ジョゼペッティ、スムルツにもパスされ、5位でフィニッシュ。(写真右)スムルツのRC8Rはプロダクションモデルにきわめて近いカラーリング。アクセルオフでインに向かって綺麗な孤を描いています。

(写真左)ストレートエンドでCBRのインを付き、トップに立つバウワー。RC8Rの自在さが伝わる瞬間です。ムゲリッジはレース1、この後、ジョゼペッティ、スムルツにもパスされ、5位でフィニッシュ。(写真右)スムルツのRC8Rはプロダクションモデルにきわめて近いカラーリング。アクセルオフでインに向かって綺麗な孤を描いています。

(写真左)レース1後半、パスし1位となったジョゼペッティと健闘をたたえ合う2位のバウワー。IDM2011をわかしているライダー達のマインドを感じます。(写真右)もちろん、ポデュームではスムルツともガッツリ握手!

(写真左)レース1後半、パスし1位となったジョゼペッティと健闘をたたえ合う2位のバウワー。IDM2011をわかしているライダー達のマインドを感じます。(写真右)もちろん、ポデュームではスムルツともガッツリ握手!

(写真左)今シーズン、ポデュームの常連となったKTMファクトリーライダー。(写真右)そしてレース2へにむけ、戦略をダンロップのタイヤエンジニアを交えたミーティング。

(写真左)今シーズン、ポデュームの常連となったKTMファクトリーライダー。(写真右)そしてレース2へにむけ、戦略をダンロップのタイヤエンジニアを交えてミーティング。

そしてレース2。陽光に包まれたレース1から一変、風に乗ってきた雲がサーキットを覆い、そこから雨が落ち始めます。そんな中スタートしたレース2でもKTMファクトリーライダーはストロングな走りを展開。3ラップ目にはバウワーがトップに立ち、5ラップ目にはスムルツも3位に。

レース1同様の展開が見え始めたかに思えた直後、ザクセンリンク後半セクション、左、左に回ってストレートに戻る13、14コーナー部分のコンディションが雨で大きく悪化。6ラップ目突入時点でレース2は赤旗中断となります。
中断開けから残り14ラップで争われる事になったレース2。再開直後ながら、KTMファクトリーライダーは1コーナーでバウワーがホールショット、それにスムルツも続くワン・ツー体勢。

(写真左)しかし、ザクセンリンク上空は黒い雲が次々と流れこみます。(写真右)レース2は開始6ラップ目で雨のため赤旗中断。回復をまち再開。そのスタート直後、14ラップで競われるレースが荒れた展開となるのを予想してか、バウワー、スムルツともオープニングラップから逃げを打ちます。しかしその直後二人はまさかの転倒。

(写真左)しかし、ザクセンリンク上空は黒い雲が次々と流れこみます。(写真右)レース2は開始6ラップ目で雨のため赤旗中断。回復をまち再開。そのスタート直後、14ラップで競われるレースが荒れた展開となるのを予想してか、バウワー、スムルツともオープニングラップから逃げを打ちます。しかしその直後二人はまさかの転倒。

ラップを攻め続けるスムルツは、ザクセンリンクで最もスピードが乗る右コーナーでバウワーをパス。しかしその直後バランスを崩し、転倒。それをよけきれなかったバウワーもグラベルベッドへ……。
これで二人ともリタイアとなり、残念ながらポイントを伸ばすことはできませんでした。このハイスピードクラッシュの影響で、レース後の月曜日、次戦ザルツブルグラウンドに参加可能か検査するメディカルチェックが行われるほどでした。

4ラウンド8レース終了時点でランキングは、マテジ・スムルツが114ポイントで2位に付けている。
ポイントリーダーはカール・ムゲリッジの122ポイント。3位に113ポイントのマルティン・バウワーが続きます。
また、マニュファクチャラーポイントでは233ポイントでKTMが1位。以下212ポイントでBMW、146ポイントでホンダ、123ポイントでヤマハが続きます。

ステファン・ネーベルが右鎖骨骨折から、いよいよ復帰する予定。

ステファン・ネーベルが右鎖骨骨折から、いよいよ復帰する予定。

夏至に近い6月の週末、KTMファクトリーチームにとって、明暗を分ける展開となりました。その中での明るい話題といえば、第2ラウンド、レース1で負傷したステファン・ネーベルが右鎖骨骨折(腰の骨を移植する手術をするほどでした)から復帰する見込みとなっており、彼の笑顔がもどってきます。そして、国際ドイツ・スーパーバイク選手権の中でもKTMのホームグランプリとなるザルツブルグリンク戦を盛り上げるに違いありません。

次戦は7月1日〜3日。オーストリア、ザルツブルクにて。RC8Rを走らせるファクトリーライダー達へのご声援よろしくお願いします!