KTM AMBASSADOR達の午後 Owner No. 4
300XC-W×吉沢康弘さん 第1回
「300XC-Wでエンデューロレースに挑戦しています」

JNCCなどのレース参戦のほか、海外のオフロードツアーの展開や、JNCC、JECで2年連続チャンピオンを獲得している小池田猛選手をサポートするなど、エンデューロレースに参加するユーザーに心強いショップでもあるKTM埼玉 。そんなKTM埼玉の常連で、エンデューロライダーとして競技生活を長く続ける吉沢康弘さんにKTMとのこと、レースのこと、いろいろお話を聞きました。

オレブロ:吉沢さん、よろしくお願いします。
吉沢康弘さん(以下吉沢さん):こんにちは。よろしくお願いします。

オレブロ:吉沢さんはエンデューロレースを長年楽しまれていると聞いています。現在はKTM300XC-Wでレースに参加されているそうですね。300XC-Wはどんなバイクですか?
吉沢さん:もう300の話になると、1時間でも話せるぐらいアピールしたいポイントがあります(笑)。ここ20年間、私が乗ってきたオフロードバイクの中で一番気に入っています。これは強く訴えかけたい部分ですね。

オレブロ:そこまで吉沢さんを虜にした理由を教えて下さい。
吉沢さん:これまでの2ストロークモデルが積んでいるエンジンにはない魅力を持っています。モトクロッサーの250㏄とも違う特性です。2ストの300ccというと、多くの人に「そんなの扱えるの、それだけ排気量があって?」 ときかれます。
でも250と違ってトルクで走れます。その分うんと楽ができます。ブン回さなくてもトコトコ走れる2ストローク。4ストの450クラス並のトルクがあります。これが大きな違いですね。

オレブロ:確かに2ストローク300㏄というとかなり手強そうなイメージです。そういえば、昨年、エルズベルグに参加した田中太一さんも300XC-Wで参加しました。
吉沢さん:2ストはある程度回さないとパワーが出てこない。でもそれ以上回すとブワッと急激にパワーが出てきます。どんな2ストでもそうした難しさがあります。エキスパートで高回転だけで走れる技量があったとしても、エンデューロには様々なシチュエーションが待ち構えています。我々エキスパートライダーでもそれではなかなか厳しい。
それが300XC-Wのエンジンはトルクで走れる。回転を上げてもかなりフラットなトルク特性になっている。レースの分野でもエンデューロの分野でもかなりこれは大きなメリットがありますね。

吉沢さんは300XC-Wで、JNCCなどのエンデューロレースにエントリーしている。

吉沢さんは300XC-Wで、JNCCなどのエンデューロレースにエントリーしている。

オレブロ:吉沢さんも絶賛ですね。
吉沢さん:KTMには4ストモデルから乗り始め、そのあと2ストに乗りました。KTMの2ストエンジンはトルク型でエンデューロに向いていると聞いていました。そんなイメージで最初に250EXCに乗ったとき、“あ、KTMの2ストといえどもけっこうモトクロッサー的高回転型なんだ”と思った記憶があります。トルクはありますけど、やっぱりレーサーのエンジンというイメージでした。それが300XCWに関してはトルク型に振ったエンジンで、イメージががらっとかわりました。

オレブロ:他に300XC-Wの魅力を教えて下さい。
吉沢さん:300といっても車体は250と同じです。車重も同じ。しかもセルフスターターが着いている。自分も2ストにセルなんていらないよ、と思っていました。でも、レースの時なんかキックせずにシュルっと掛かると、もうナシではいられません。だいたいレース中にキックをするシチュエーションは、難所で変な体制でのキックを強いられます。そうなると膝にも負担が掛かります。それがないですからね。レース以外で乗る時も便利ですよね。

オレブロ:なるほど。セル付き。難所ではそれが武器なんですね。ところで吉沢さんはどのような経緯でKTMのエンデューロバイクに乗りはじめたのでしょうか。
吉沢さん:エンデューロに20年近く参戦していまして、本格的に取り組んでいるのが最近の10年というところです。KTMは2004年モデルを購入して2005年のレースシーズンから使い始めたのが最初です。
KTMに乗る以前のイメージは“高価な外車”でした。あまりなじみのないもの、それがKTMでした。ホンダのCR、CRF、ヤマハYZ、WR、スズキRM、RMX、カワサキと国産モデルは全部乗りました。私自身、根っからの国産ユーザーなので、輸入車は高い、壊れる、直すのにお金が掛かる、しかも補修部品がなかなか入らない……、そんなイメージを強くもっていました。
友達に相談しても“おまえみたいに走り込むやつは、外車だとメンテナンスに金が掛かりすぎて維持が大変。やめたほうがいいよ”って強く言われました。

400EXC-Rに始まり、7台のKTMマシンを乗り継いできた、と言う。

400EXC-Rに始まり、7台のKTMマシンを乗り継いできた、と言う。

オレブロ:そんな吉沢さんがなぜ?
吉沢さん:CRF250Rに乗っている時バイクにトラブルが出ました。同じ頃、友人がKTMのEXCに乗っていて、私と同じように使っていて、彼はたまにしかメンテナンスしていないのに壊れない。KTMは面白いかも、と思い始めたんです。まずは試してみよう。そんな感じでKTMに乗り始めたんです。興味本位ですね。もしダメなら国産に戻ればいいやと(笑)。だから正直、思い入れたっぷりに乗り始めたわけではありませんせした。

オレブロ:そのとき、最初に購入したのはどのモデルだったのですか?
吉沢さん:400EXC-R です。その後、エンジンを450に載せ替え、次に525に乗り換えました。525で3年ぐらい乗り込みました。250EXC-Fを経て現在の300XC-Wです。KTMは7台目になります。

オレブロ:印象深いモデルはありましたか?
吉沢さん:525です。525でエンデューロ? 最初はそう思いましたが、乗ってみるとこれが良いんです。他にはないトルクでガンガン走れます。それに車体が軽いエンデューロバイク、というイメージでした。モトクロッサーの4スト450よりは車体が重たいですが、450のモトクロッサーではできないトルクの走りが525の持ち味でした。魅力的でした。

オレブロ:吉沢さん、ありがとうございます。次回はご自身のレース活動のことなど、お聞かせ下さい! ではお楽しみに!!(続く)