KTM埼玉 古宅廣年さんインタビュー 第1回
KTMを存分に楽しんでいただきます!

 

オレンジブログ(以下オレブロ):今回はオレンジショップ、KTM埼玉にお邪魔して、KTMの楽しみ方、遊び方など、ガンガン訊いてみたいと思います。同時にいったい、どんな人がKTMのお店をやっているの? という素朴な疑問にもお答えいただきます。ご登場いただくのは、KTM埼玉の古宅廣年さんです。よろしくお願いします。
KTM埼玉 古宅廣年(以下古宅さん):よろしくお願いします。

 

オレブロ:古宅さんとKTMの関係はどのようにして始まったのですか?
古宅さん:私がKTMに携わり始めたのはKTM JAPANが設立する以前のことでした。トシ・ニシヤマさんがKTMの輸入元をされていた当時、西山さんの会社でメカニックとして働き始めたのが最初です。KTM東京という西山さんのショップで、毎日KTMを触っていました。

オレブロ:なるほど。
古宅さん:その後、独立をと考え、いろいろと相談を持ちかけたのが現KTM世田谷の荒井さんでした。そして荒井さんとともにKTMのショップを世田谷に立ち上げました。学校を卒業し、メカニックとして就職をしたのがポルシェを扱っていたミツワ自動車で、当時、荒井さんはミツワ自動車の工場長でした。何をかくそう、私の仲人でもあるのです。
KTM世田谷時代、私は浦和に住んでいて、通勤時間が長いこともあってKTMのショップを埼玉で、となりこの地でディーラーを始めました。2005年のことです。

2005年、KTM正規代理店としてオープン。工場もあり、二人のメカニックが整備メンテナンスを行っている。KTM埼玉 〒338-0832 埼玉県さいたま市桜区西堀6-19-19 ℡: 048-839-3321

2005年、KTM正規代理店としてオープン。工場もあり、二人のメカニックが整備メンテナンスを行っている。KTM埼玉 〒338-0832 埼玉県さいたま市桜区西堀6-19-19 電話: 048-839-3321

オレブロ:KTM埼玉は、ファラオラリーへの参戦や、エジプトの砂漠でのオフロードツアーなど、海外でも楽しめるアクティビティーを提供しているショップとしてお馴染みです。そうしたツアーを企画したきっかけを教えて下さい。
古宅さん: KTMはEXCやLC4のアドベンチャーなど、オフロードを旅するバイクが主流で、旅の道具のようなあこがれがありました。以前、南米大陸の南端から人類発祥の地、アフリカ大陸までの移動を人力で行う冒険家の旅、グレート・ジャーニーをテレビで放映していまして、ああいう旅にひかれていた部分がありました。それで大好きなバイクで自分も砂漠の中を走ってみたいと考えました。

オレブロ:なるほど!
古宅さん:それで、自分でもそうしたスケールの旅をしたい、砂漠に行ってみたい、とつながったのだと思います。そこがスタート地点です。

海外ツアーも実施している。店内にはサハラ砂漠を楽しむお客様達の写真が飾られている。

海外ツアーも実施している。店内にはサハラ砂漠を楽しむお客様達の写真が飾られている。

オレブロ:砂漠には最初にご自身のツアーで行かれたのですか?
古宅さん:ラリーです。エジプトには砂漠を走るファラオラリーを目標にしました。参加を決めてからは、ホームセンターにいっても、これは持っていったらいいぞ、とか改造に使えるかな、と、ドキドキわくわくが続きました。

オレブロ:準備段階からラリー、ですね。
古宅さん:ラリーを終えて戻ってくると「私も行ってみたいね」というお話が多い。ただ、ラリーは日本の夏休みや正月休みにいつでも行なわれているわけではありません。そこで現地にバイクを10台ほど保管し、いつでも砂漠を楽しめるツアーを企画したのです。

オレブロ:エジプトの場所はどこですか?
古宅さん:エジプトの砂漠の中にバハレイヤというオアシスにホットスプリングホテル というのがあって、そのフロントの目の前にあるガレージに保管しています。そのガレージを一緒にシェアしているのが、フランコ・ピコ なんです。彼もツアーをしているんですね。

オレブロ:ちょっと言わせて下さい。古いダカールファンには黙っていられない事実ですね。ピコ! 出来合のちょいワルおやじなんて足下にも及ばない本物のイタリアちょいワル系無精ヒゲの風貌、熱い走りで常にトップグループを走りながらも、ついにダカール無冠。それでいて記憶に残るイタリアヤマハのスター。あのピコ! ああ、すいません、ついコーフンして……。
古宅さん:よろしいですか、続けて?

「オートバイは、やっぱり使って愉しむ道具です。KTMは頼もしい道具です」

「オートバイは、やっぱり使って愉しむ道具です。KTMは頼もしい道具です」

オレブロ:お願いします。
古宅さん:レンタルのうち1台は660ラリーです。そのほかはEXCです。ツアーに使うバイクは現地に持って行き登録もします。前回エジプトに行ったとき、ちょうどカイロで政変があったタイミングで、バイクを持ってカイロで登録手続きをしようとしているさなかにその一団と遭遇。ああ、略奪とかにあうのかなぁ、と覚悟もしたのですが、現地で仕事を手伝ってくれているエジプシャンが彼の友人を呼んで、バイクの周りをテントで囲み、24時間見ていてくれました。おかげで問題無く過ごせました。

オレブロ:それは凄い体験でしたね! 今の状況は如何ですか?
古宅さん:エジプトは観光立国です。現在は通常通りです。バハレイヤはカイロから400キロほど離れた場所で、エジプト全体のちょうど真ん中に位置するような場所です。あの政変の騒ぎもあまり影響していなかったようです。15人ほどでこの年末年始に走りにいきます。来年は5月の連休も出かけたいですね。夏は暑すぎるので、その時期がベストです。

オレブロ:埼玉にあるオレンジショップが見えない糸でエジプトともつながっている……。
古宅さん:実はタイのチェンマイに2000キロに及ぶ密林、というのがあるそうで、6月17日から19日まで下見に出かけてきます。もし、バイクを保管できるガレージやクラブハウス的な場所が見つかれば、エジプト同様、楽しめる場所になりますから。

オレブロ:国内でもイベントを行っていますか?
古宅さん:宮城県の定義温泉近くに、山三つ分ほどの広さのある閉鎖された牧場跡地があり、そこを借り切って走行会を開いています。レースではなく、縦横無尽に走り回れる場所なので楽しいですよ。毎回、50、60台前後の方に集まっていただいています。その場所は管理されているバイクショップがあって、そこからお借りしている場所です。
以前は事前申し込みというカタチをとっていました。でも現在は当日受付もしています。天気が悪かったりしたらツライですし、晴れていたら出かけて走れる。それぐらいのほうが良いかなと。KTM埼玉のお客様と、そのご友人。会を重ねるごとに、そのご友人のお知り合い、という風に輪が広がってきています。
そんな中、最初はヤマハやハスクに乗っていた方達が、知らぬ間にオレンジに染まって行きますね(笑)。

宮城県にある牧場跡地を借りて“遊んで”いる。そこは、縦横無尽に走れる、オフロードファンにとってはパラダイスだ。

宮城県にある牧場跡地を借りて“遊んで”いる。そこは、縦横無尽に走れる、オフロードファンにとってはパラダイスだ。

オレブロ:その秘密は?
古宅さん:やっぱりオートバイは使って愉しむ道具です。特にKTMはそうしたブランドだと思います。山の中のトレールを走ったら楽しかったよ、とか、砂漠を走らせたら乗り易かったよ、とか。使い込むと伝わる部分ですね。KTMの場合、サスペンションがWPですとか、フレームがクロームモリブデン鋼だからなど、スペックで乗りやすい、と感じられるということではないような気がします。というのは、山道を走っていて、こんな所まで上れたよ、とかこんな急な坂を下りられるのかなぁ、という場所で実際に走ると乗りやすさを実感できる。フロントフォークの剛性感があって振れなかったですとか、走りやすさを実感する部分です。

オレブロ:古宅さんご自身の体験もありますか?
古宅さん:砂漠をWRで走ったこともありますが、KTMだともっと頼もしく感じます。ちょっと遊んでみようかな、と思えるゆとりですね。
ぎりぎりの環境で試していただけると、KTMの頼もしさを感じてもらえると思います。厳しいオフロードを愉しもうと考えたら、これほどぴったりくるバイクも無いと思います。EXCシリーズは高速道路でツーリングをすることは得意とは言えません。でも、厳しいオフロードに行けば行くほど、実力を発揮します。どこへでも行けます。
そんな体験をすると、ブロックタイヤを履いたKTMで高速道路を走り、厳しい道を求めて行く。それすら楽しくなってきます(笑)。

オレブロ:まだまだ楽しい話は続きますが、たっぷりあるので、また次回にお届けします。次は、オフロードで遊ぶ、KTMで遊ぶ、そんなことを大切にする古宅さんお勧めのPOWER PARTSを紹介します。(続く)