アブダビ・デザート・チャレンジ。
マルク・コマ、勝利再び。

UAEの砂漠を快走するマルク・コマ。2011年のダカールラリー・アルゼンチン+チリでそのポテンシャルと完成度を見せた450ラリーを駆る。

UAEの砂漠を快走するマルク・コマ。2011年のダカールラリー・アルゼンチン+チリでそのポテンシャルと完成度を見せた450ラリーを駆る。

今年1月、KTMファクトリーチームによるダカールラリー連続優勝記録を10に伸ばしました。その記念碑的モデルとしてこの春登場のKTMのアドベンチャーツアラー、990 ADVENTURE DAKAR。多くのKTMファクトリーパイロットをポデュームの中央に押し上げたファクトリーラリーマシンがまとった深いブルーのボディカラー、そしてオレンジのトレリスフレームがなにより目を引きます。フレーム同色のクラッシュバーも鮮やかなアクセントとして、スポーツアドベンチャーツアラーを彩ります。

また、ダカールラリーのアイコンでもあるターバンを巻いた砂漠の民がサイドカバーに誇らしげに貼られているのもこのモデルの特徴です。

もちろんパワフルなエンジンも特徴的です。990ADVENTUREが搭載する106馬力を生み出すLC8エンジンにさらなる磨きをかけ、最高出力を115馬力にアップ。レスポンスの良さも魅力です。様々な面でプレミアム感充分な990ADVENTURE DAKAR。まもなくKTM正規販売店にもお目見えする予定です。

さて今回、オレブロでお届けするニュースは、この記念的なダカールラリー10連覇に自らも貢献したKTMファクトリーライダー、マルク・コマ。彼が稼いだ3つの勝利抜きでは、この大記録も語ることはできません。

今年1月、ダカールを制した彼が、4月に行われたアブダビ・デザート・チャレンジにおいて自身5度目となる勝利を飾りました。走らせたのはKTM450ラリー。実質5日間のラリーですが、主催者によれば“距離の3倍タフだ”という言葉の通り、その内容はダカールラリーの砂丘ステージにもひけをとらない物に違いありません。

アラブ首長国連邦の首都、アブダビ。この豪奢で近代的な砂漠の都市周辺に広がるデューンを舞台に行われるこのラリー。優勝したマルク・コマのインタビューリリースが届きました。コマが語るアブダビ・デザート・チャレンジとは?

アワード・プレゼンテーションで歓声に応えるマルク・コマ。さすが2010年度のラリーワールドチャンピオン!

アワード・プレゼンテーションで歓声に応えるマルク・コマ。さすが2010年度のラリーワールドチャンピオン!

Q マルク、5度目のデザート・チャレンジでの勝利を、おめでとう。砂漠の中でも象徴的な砂丘地帯で行われる5日間の競技、このラリーの特徴は?

A すばらしいラリーです。期間は短いラリーですが、とても難しい。このラリーの舞台はすべて砂丘地帯です。そこにはとても高い砂丘、そして吹きだまりのようなフカフカで柔らかい砂丘などバラエティーに富んでいます。2輪、クアド、4輪、カミオンクラスも含め、参加者は一緒に砂丘の中に放り込まれますから、難易度が高く、本当にエクストリーム・コンディションの連続です。

そんな意味でこのラリーで5度も勝てたことは私にとっても特別なこと。とてもハッピーですね。

Q ダカールラリーに比べてとても短いラリーになりますが、どんな戦略で戦ったのですか?

A ダカールとは根本的に違っています。私の体もダカールから2ヶ月を経て、砂の中でベストな状態とはいえないかもしれません。

でもラリーの経験から、初日には厳しく、ふるい落とすような厳しいステージが設けられていることを知っています。そして初日ステージをこえてから次第にリズムを覚え、楽しめるようになっていきます。そして砂丘の走り方を学び取ります。

ラリーがわずか5日ということも難しい要因の一つかもしれません。賢く走らないと様々な罠につかまります。砂漠の中のラリーでは些細なことが容易にリタイヤへとつながる原因となってしまいますから。

ショーアップされたスーパーSSを除けば、砂丘地帯の5つのステージをトータル1360㎞で競われたアブダビ・デザート・チャレンジ。4月3日のレグ1、1位、4日レグ2で10位、5日のレグ3を1位、6日のレグ4を8位、7日のレグ5を1位でまとめる。総合では初日から1位をキープ。

ショーアップされたスーパーSSを除けば、砂丘地帯の5つのステージをトータル1360㎞で競われたアブダビ・デザート・チャレンジ。4月3日のレグ1、1位、4日レグ2で10位、5日のレグ3を1位、6日のレグ4を8位、7日のレグ5を1位でまとめる。総合では初日から1位をキープ。

Q 自身通算3度目のダカール・ヴィクトリーのあと、ラリー・ワールド・チャンピオンシップへの参戦にもプレッシャーがかかるのではないですか?

A そうですね。それはあります。でもこれは正しいことであり、続けていかなければなりません。ダカールに勝利したあと、こうしてアブダビ・デザート・チャレンジで優勝できて本当にハッピーです。

KTMファクトリーが強くなるまでハードワークの連続でこうしたポジションにいることを忘れてはいけません。そして、私達はこの強さを継続していきたいと考えています。これからも戦い続けます。

ありがとう、マルク・コマ。

アドベンチャー・スピリットとモーターサイクル・ライディングが同義であることが伝わってきます。

そしてKTMファクトリーチームはラリーの活動から得た上質な技術を市販されるKTMのモデルに惜しみなくフィードバックしていきます。

それもKTMのREADY TO RACEなのですから。