「多くの学生が学ぶKTMアカデミーについてお話しましょう」
KTMアカデミー・スタッフ:クリスチャン・ウイーンベルガー

マッティグホーフェンの本社にあるKTMアカデミー。学年別に在籍する学生の顔写真がかけられていた。女の子が多いのが分かるだろう。

マッティグホーフェンの本社にあるKTMアカデミー。学年別に在籍する学生の顔写真がかけられていた。女の子が多いのが分かるだろう。

KTM本社の敷地内に“KTMアカデミー”があります。ティーンエイジャーの男の子や女の子が次々と、その“アカデミー”の中に入っていきます。ここは一体何なのでしょう?

KTMアカデミーのスタッフ、クリスチャン・ウイーンベルガーに聞いてみました。

「KTMアカデミーは、“KTMのファクトリーで働きたい、モーターサイクルの整備・技術を身につけたい”と希望する学生を集め、4年制のカリキュラムを組んでモーターサイクルの仕事に必要となるスキルを学んでもらうための施設です。

私たち KTMにとって、ハイスタンダードなモーターサイクルを生み出す生産ラインで働く人をどのように教育していくのか──それは大きなテーマでした。ならば、私たちKTM自身で学べる環境を造ろう、そこで開かれたのがこのアカデミーです。

KTMアカデミーに関して教えてくれたクリスチャン・ウイーンベルガー。

KTMアカデミーに関して教えてくれたクリスチャン・ウイーンベルガー。ウイーンベルガーは、2002年からKTMで働いてると言います。休日になれば「250EXC-Fに乗ってエンデューロライディングを楽しんでいます」というライダーでもあります。

現在、14歳から18歳の学生が学んでいます。1年生が15人、2年生が19人、3年生が26人、そして4年生に19人が在籍しています。昨年卒業したうち15名がKTMで働いています。在籍中、開発部門での研修や、マーケティングでのトレーニング、レース部門での研修などのほか、エンジン組立工場、モーターサイクルのアッセンブリーライン等々、モーターサイクルメーカーであるKTMをサンプルとして多くの角度から様々な研修を受けられる環境を整えています。

KTMアカデミーで修学するコースは4つです。メカニック(モーターサイクル、メカニック全般)、マシニング(機械加工や溶接を含む)、生産(プランニング、品質コントロール、ロジスティック)そして工業関係の仕事につくためのスキルです。モーターサイクルメーカーで役立つもの、家業のモーターサイクルショップで役立つものと様々です。

リフトの上に置かれたメンテナンススタンドに置かれた250EXC。生徒達は授業内容に合わせて効率よく外装を取り外す作業に取りかかる。

リフトの上に置かれたメンテナンススタンドに置かれた250EXC。生徒達は授業内容に合わせて効率よく外装を取り外す作業に取りかかる。

たとえばメカニックならメカニック、という単一方向からだけのアプローチではなく、レースの現場や、開発業務、またはアセンブリーラインなど、多くの経験の中で得たスキルをベースにメカニックという仕事を理解してもらうようにしています。

グレーの上着を着た人がマイスター。生徒達に実践に即した内容の授業をする。サンプルに使われていたのは690SMR。

グレーの上着を着た人がマイスター。生徒達に実践に即した内容の授業をする。サンプルに使われていたのは690SMR。

溶接や機械加工を学ぶマシニングのコースを選択した生徒でも、自分たちが造っている物が“どのように使われるのか、どの部分がキーとなっているのか”など全体的に理解することが重要です。

このアカデミーの卒業生のうちおよそ70%がKTMで働いています。地元に暮らす人たちにとっても、KTMは魅力的な職場の一つです。また、関連する企業に就職する卒業生が多い点も見逃せません。これからもREADY TO RACEのスローガンを掲げるKTMらしい製品作りを担う優秀な人材を育てていきたいですね」

工作機械を扱う生徒。女性の数も少なくない。設計図通りに製品を造るためのポイントをマイスターから細かく伝えられていく。

工作機械を扱う生徒。女性の数も少なくない。設計図通りに製品を造るためのポイントをマイスターから細かく伝えられていく。

(写真左)一人一人に与えられたスペース。使わない時はきれいに整頓されている。(写真右)工作機械も機械式、電子制御式など多くのタイプを経験できるように揃えられていた。ランチタイムに入り、一斉に生徒は持ち場を離れたが、離れる前にクリーンアップしていたのが印象的。

(写真左)一人一人に与えられたスペース。使わない時はきれいに整頓されている。(写真右)工作機械も機械式、電子制御式など多くのタイプを経験できるように揃えられていた。ランチタイムに入り、一斉に生徒は持ち場を離れたが、離れる前にクリーンアップしていたのが印象的。