オレブロ・DAKAR 2011 ニュース vol15
KTMファクトリーライダー、ステージ11を1,2フィニッシュ。
シリル・デプレ、自身通算26度目のステージウイン。
総合トップ、コマとの差を2分11秒短縮!

ダカールラリー2011アルゼンチン+チリは現地1月13日、アルゼンチンのチレシト〜サン・ファン間786キロ(移動区間164キロ+競技区間ステージ11・633キロ)で行われた。

ダカールラリー3度目の勝利に向けて着実な走りを続けるマルク・コマ。KTMによるダカールラリー10連覇にも王手をかけたカタチとなっている。

ダカールラリー3度目の勝利に向けて着実な走りを続けるマルク・コマ。KTMによるダカールラリー10連覇にも王手をかけたカタチとなっている。

優勝争いをしているKTMファクトリーラリーチームの二人、TEAM MRW Red Bull KTMの#1マルク・コマ、そしてTeam Red Bull KTMの#2シリル・デプレは、この高速ルートのステージ11でも持てる力を出して戦った。

その結果、デプレが今大会3度目のステージウインを飾り、総合1位のコマとのタイム差を2分11秒削り取ることに成功。1位コマとの差を15分59秒と、16分を切るところまで近づいてきた。

デプレにとってこのステージウインにより、スペイン人ライダー、ヨルディ・アルカロンスが保有するステージウイン27回にあと一つと迫り、二輪部門でのタイトルホルダー、ステファン・ペテランセルが持つ32回のステージウイン記録にあと6つ差と迫ることとなる。

「まだ終わってはいない。あと2日あるんだ」byデプレ

ステージ11を終え、残す競技区間は二つ。600キロを越すステージを走り終え、コマとの差を2分11秒短縮したデプレ。この結果から見ると二つのステージで16分近い差を付けているコマは、ゴールの街ブエノスアイレスまで快適な心持ちで走れるのかもしれません。しかしディフェンディングチャンピオン、シリル・デプレは力強く答えます。

勝負を決めるのはまだ早い、とマキシマムプッシュを続けるTeam Red Bull KTMのシリル・デプレ。勝利に拘る強い意志でKTM450ラリーを走らせる。

勝負を決めるのはまだ早い、とマキシマムプッシュを続けるTeam Red Bull KTMのシリル・デプレ。勝利に拘る強い意志でKTM450ラリーを走らせる。

「ラリーはまだ終わってはいない。僕たちが向かうブエノスアイレスのゴールに引かれたフィニッシュラインをクロスするまでは、誰にも結果は分からないんだ。2007年にダカール、僕が勝利したときはフィニッシュする2日前まで結果は分からなかったしね」とデプレ。そして……。

「勝ちたいならあらゆる事にトライしないと。それを僕は今やっているところなんだ。勝ちたい、という強い思いがなかったらとてもこんなに速くは走ることは難しい。僕は勝ちたい。だから攻撃的に走れるんだ。コマと僕はKTMを走らせている。それも勝負が出来る大きな要因の一つだね。僕たちの差はそんなに大きくないんだ」

力強く言うデプレ。そして「まだ歓びの歌を歌っている人はいないんだ。これからなんだよ。あと2日残っているんだからね」

このステージでも二人のトップライダーはお互いをマークしながら走りました。これもダカールでは大切な戦術なのです。

冷静にレースをコントロールするコマ。

総合1位を堅持するマルク・コマは冷静な走りを見せました。コマが稼いできたリードからデプレが易々とその時間を盗めないよう、コマはデプレの姿を見ながらこのステージを走ったのです。これでまた一歩自身3度目のダカール優勝に向けて前進したのです。

この日、午前7時50分にステージ11のスタートをトップ切ったコマ。その2分後に、デプレが2番手スタートを切ります。このステージは標高約1200メートルからスタートし、ウエイポイント1では約1600メートル、その後2200メートルほどまで上がりいったん1500メートル程まで下ります。その後、ウエイポイント4ではこのステージ最高となる約3300メートルまで駆け上り、その後、ウエイポイント7が置かれた224キロ地点では1100メートルほどの場所まで一気に駆け下りるような設定となっていました。

ステージ11を9位でフィニッシュ。総合でも5位に付けているマルク・コマのチームメイト,TEAM MRW Red Bull KTMの#10ホワン・ペデレロ。

ステージ11を9位でフィニッシュ。総合でも5位に付けているマルク・コマのチームメイト,TEAM MRW Red Bull KTMの#10ホワン・ペデレロ。

前半区間通過タイムでトップに立つデプレ。タイムを削るべく飛ばします。ウエイポイントごとにデプレとコマの差を見ると、およそ1分40秒から2分45秒程度の遅れで通過しています。そしてウエイポイント7では1分30秒差で、デプレが逃げることを許しません。

この攻防はステージ後半ウエイポイント15まで続き、この段階でコマとデプレの差は2分6秒。つまり、コマはデプレを先行させ、しかし目の届く範囲に置きながらステージ11のフィニッシュにKTM450ラリーを運んだのです。

経験とライディングスキル。この7年間、ダカールに人生をかけている、と語るコマ。デプレが勝利の行方は終わるまで解らないと話すのと同様に、コマは手堅く確実な走りで1位の座を固めつつあるのです。

ミスコース、些細なトラブルでもドラマが起こりそうな差ですが、彼ら二人のダカールの巨人にとって、16分という差は、1秒にも永遠にもなるに違いありません。

Team Red Bull KTMの#11、ルベン・ファリア。ステージ11を11位、総合で7位に付ける。エースライダー同士の戦いをペデレロと共にバックアップ。

Team Red Bull KTMの#11、ルベン・ファリア。ステージ11を11位、総合で7位に付ける。エースライダー同士の戦いをペデレロと共にバックアップ。

1月14日はサン・ファン〜コルドバ間678キロ(移動区間123キロ+競技区間ステージ12・555キロ)が行われます。実質上、長い競技区間の最終日となるこの日、ライダー達はさらに集中力を高めていくのです。

この週末はダカールラリー2011もいよいよ大詰め! KTMライダー、冒険者達にご声援よろしくお願いします!

Stage 11 Results

1, Cyril Despres, France, KTM, 4:33:13 (third stage victory in Dakar 2011)

2, Marc Coma, Spain, KTM, at 2:11

3, Chaleco Lopez, Chile, Aprilia at 6:19

4, Helder Rodrigues, Portugal, Yamaha, 7:44

5, Alain Duclos, France, Aprilia, 10:03

8, Jean De Azevedo, Brazil, KTM, 15:36

9, Juan Pedrero, Spain, KTM at 15:42

11, Ruben Faria, Portugal, KTM, at 17:15

12, Pal Anders Ullevalseter, Norway, 23:19

13, Henk Knuiman, Netherlands KTM at 25:45

14, Miran Stanovnik, Slovenia, KTM at 30:09

16, Jacek Czachor, Poland, KTM 35:33


Standings after Stage 11

1, Marc Coma, Spain, KTM

2, Cyril Despres, France, KTM, at 15:59

3, Chaleco Lopez, Chile, Aprilia at 49:24

4, Helder Rodrigues, Portugal, Yamaha, 1:35:10

5, Juan Pedrero, Spain, KTM at 2:42:55

6, Pal Anders Ullevalseter, Norway, KTM, 2:57:95

7, Ruben Faria, Portugal, KTM, at 3:49:46

10, Henk Knuiman, Netherlands KTM at 4:23:56

12, Jacek Czachor, Poland, KTM at 5:19.06

13, Miran Stanovnik, Slovenia, KTM at 5:37:58