オレブロ・DAKAR 2011 ニュースVOL14
アンデスを越え、戦いは再びアルゼンチンに。
ステージ10を終え、コマ、総合リードを18分に拡大!

ダカールラリー2011 アルゼンチン+チリは、現地1月12日、コピアポ〜チレシト間862キロ(移動区間686キロ+競技区間ステージ10・176キロ)で行われた。ライダー達は早朝、午前4時半にコピアポのキャンプ地から移動を開始。ステージ10は176キロとショートステージながら、ロッキーセクションが続くダートや、白い砂丘が連なるフィアンバイアをめぐる変化に富んだもの。
そしてKTMライダー達にもドラマが!。

ステージ10のロッキーセクションを攻めるコマ。

ステージ10のロッキーセクションを攻めるコマ。

コピアポから500キロを越す移動をこなし、ステージ10のスタート地点にやってきたライダー達。
コピアポループのステージ9の成績順に午前11時からスタートを開始。ステージ9を7位で終えたTeam Red Bull KTMの#2シリル・デプレは11時12分に、TEAM MRW Red Bull KTMの#1マルク・コマは11時16分にステージ10をスタート。

このステージには6つのウエイポイントが設定されています。最初に(タイム的に)飛び出したのはヤマハのエルダー・ロドリゲス。KTMファクトリーラリーチームのデプレは、ウエイポイント3までは2分弱差のペースで追いかけますが、デプレはこの日、いくつかのミスとドラマを経験することに……。

総合1位のコマは安定した走りで2分程度のタイム差で追走。結果的にステージ10のフィニッシュラインをコマは3時間6分35秒という最速タイムで通過。ステージウインを飾る好走をみせたのです。
デプレもいくつかの試練を乗り越え、結果的には9分56秒差でステージ2位を獲得。総合順位は1位コマ、2位デプレは変わらず。しかし2位デプレはコマとの差を18分10秒まで拡大。残る3つのステージに逆転をかけます。
総合3位、アプリリア、フランシスコ・ロペスとトップのコマとの差は45分16秒まで拡大。優勝戦線はKTMライダー二人の一騎打ちの様相を呈しています。

ヘルメットにオンボードカメラを付けて今日のステージを快走するルベン・ファリア。

ヘルメットにオンボードカメラを付けて今日のステージを快走するルベン・ファリア。

このステージ10、総合的に見るとKTMライダーにとって悪くない結果となっています。
デプレのチームメイト、Team Red Bull KTMの#11、ルベン・ファリアはこのステージを3位で終えていますし、KTMを走らせるスロベニアのプライベートライダー、ミラン・スタノビッチはこのステージをファリアに続く4位でフィニッシュ。またオランダのKTMライダー、ハンク・ヌイマンは5位、コマのチームメイト、TEAM MRW Red Bull KTMの#10ホワン・ペデレロが6位と、ステージ10の上位8位までに6名のKTMライダーが名を連ねたのです。

「いろいろあった一日だったよ」byデプレ

この日、デプレはステージ10のスタートから、総合トップコマとの間にある8分ちょっとの差を縮めるべくスパートをかけました。しかし、デューン地帯の入り口で痛恨のナビゲーションエラーを犯してしまうのです。

良い日もあれば悪い日もあるよ。残す3つのステージにかけるデプレ。

良い日もあれば悪い日もあるよ。残す3つのステージにかけるデプレ。

「スタートしてから120キロ地点までは順調でした。その後、ルートブックに記された数値、117を17と読み間違え、BMWのバーホヴェンとともに完全にルートを見失なったんだ。そこでタイムロスしているのに、フィニッシュラインまであと少しと言うときに一人では脱出不可能なほどの泥の穴に嵌ってスタック。脱出するのに10分はロスしたんだ。だから、リザルトはもっと悪いのかと思ったよ。まるで厄日だね今日は。でもこれがラリー。良い日も有ればこんな日もあるから……」

デプレはミスコースとスタックをしながらもトップとの差が9分台だった遅れをむしろポジティブに捉えようとしています。ラリーはまだ終わった訳ではないからです。

コマ+デプレ、KTMの挑戦は続く。

スタートの賑わいを楽しんだライダー達の数はすでに103台までに減少しています。それでも厳しいラリーは、フィニッシュラインにうやうやしく据えられたポデュームに登るまで、まだ3つの競技区間を含む2300キロ近い旅が残されています。ダカールはまだ終わってはいないのです。

濃いブルーの空のもとステージ8位に付けたホワン・ペデレロ。

濃いブルーの空のもとステージ8位に付けたホワン・ペデレロ。

1月13日。ラリーはチレシト〜サン・ファン間786キロ(移動区間164キロ+競技区間ステージ11・622キロ)で行われます。アンデス山脈の山麓に広がる丘、そこをはしる渓谷にルートは進みます。
しかし参加者達にその美しい景色を楽しむゆとりはありません。もちろんKTMのトップ2ライダーもです。
残す3つのステージの中でも最長となる622キロの競技区間。後半だからといって、リラックスして走るステージなどダカールには存在しないのです。

引き続きKTMチームにご声援をお願いいたします!

Stage 10 Results

1, Marc Coma, Spain, KTM, 3:06:35

2, Cyril Despres, France, KTM, at 9:56

3, Ruben Faria, Portugal, KTM, at 13:22

4, Miran Stanovnik, Slovenia, KTM at 21:26

5, Chaleco Lopez, Chile, Aprilia at 21:43

6, Henk Knuiman, Netherlands KTM at 22:11

8, Juan Pedrero, Spain, KTM at 24:40


Standings after Stage 10

1, Marc Coma, Spain, KTM, 38:39:31

2, Cyril Despres, France, KTM, at 18:10

3, Chaleco Lopez, Chile, Aprilia at 45:16

4, Helder Rodrigues, Portugal, Yamaha, 1:24:37

5, Ruben Faria, Portugal, KTM, at 1:34:42

6, Juan Pedrero, Spain, KTM at 2:29:24

7, Pal Anders Ullevalseter, Norway, KTM, 2:36:39

8, Henk Knuiman, Netherlands KTM at 4:00:20