KTM世田谷 第1回
高性能サイドではない魅力をお伝えしましょう。

目黒通り、国道246号線、そして駒沢通り。渋谷区と目黒区から西に向かうこれらの道は穏やかに、しかし確実に放射状に広がりながら進んで行きます。その3本の通りが世田谷区の西部にさしかかるあたりにオレンジショップ、KTM世田谷はあります。駒沢公園からは散歩がてら歩ける距離でもあり、目黒通り周辺に多いアンティークショップを眺めつつ向かっても、世田谷区深沢にあるショップは少し足を伸ばすだけの場所。住宅地を抜ける道の交差点にあるその店はオレンジ色の看板をみなければ、カフェの趣すら漂う雰囲気をもっています。

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世田谷深沢の閑静な住宅街にあるKTM世田谷。付近の住民がふと足を止めショーウインドウをのぞき込む風景に
出くわすこともあります。

ドアを開け、ショップの中に踏み入れるとKTMのストリートモデル、オフロードモデルはもちろん、POWER WEAR やPOWER PARTSなどKTMとのモーターサイクルライフを醸し出す多くのものが待ち受けています。どこか隠れ家的なムードが漂うのはショップのセンスによるところでしょう。

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ポルシェやアウディ、そしてBang & Olufsenなどで培った
長年の経験を充分に活かしているという三浦さん。

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「例えば古い世代のポルシェ。かつては乗り手を選ぶスポーツカーだったと思います。ある意味、KTMも以前は似たような性格だったのっではないでしょうか。しかし、690シリーズ、990シリーズは多くのライダーに最高の性能を楽しんでいただけるように造られています。そんな意味では最近のポルシェと同じかもしれません」
ストリート用のKTMのモデルについてKTM世田谷のマネージャー、三浦幸成さんはそう話し始めます。
「ご来店いただくお客様でもKTMに対する予備知識をお持ちでないケースは少なくありません。デザインが気になったという方もいらっしゃいます。ついこの間、当店から納車させて頂いたお客様も、教習所で大型自動二輪免許を取得し、人生初めてのバイクにKTMを選ばれた方がいました。690DUKE Rです。免許を取り立てで試乗するのも遠慮されていましたので、ご自身のDUKE Rで公道デビューということになりました。何度かご来店いただくたびにお話をし、お客様が不安に思っていることを解消していくように心がけました」
三浦さんは長年販売畑で培った経験を活かし接客をしている、と語る。その基本はお客様の声をよく聞き、お客様が求める答えを一緒に探すことが大切だと言う。
「走りをお求めなのか、デザインで選ばれたのか、あるいは耐久性を第一にお考えなのか、価格に魅力を感じられているのか。お客様の選択の切り口は様々です。ですからKTMの高性能さだけをアピールするだけではご満足いただけません。それにディーラーのトビラを開けてご来店下さるということは勇気が要ることだと思います。その気持ちに応えるお話をするよう心掛けています」
そんな三浦さんが語るKTMの魅力とは……。
「そうですね、一言でいうならば、美しいデザイン性とメカ的な動力性能、高い走行性能を高度にミックスしたありそうでないモーターサイクル。それがKTMだと思います。ちょっと抽象的でしょうか(笑)」
走っても最高に楽しい。そう加えたあと色々なメーカーがありますが、KTMの色はこれだと思います、と静かに続けます。
「例えばBMWさんやDUCATIさんよりもKTMが国内で知名度の点でまだ比肩するまでにはなっていません。ただし、ヨーロッパの二輪メーカーでプレミアムクラスのモーターサイクルを造るメーカーとしてKTMはBMWに続く2位のポジションにいます、ということをお話します。これは一例としてとても伝わりやすい部分ですね。我々KTMとしてはレース経験が豊富です。性能の高さも勿論ですが、オフロードレースで鍛えられた耐久性、技術を市販モデルに投入している。その点も見逃せません。お客様にKTMの未知の部分をお伝えする。これもオレンジショップの大切な役割の一つだと考えています」
リラックスできそうな雰囲気作りを意識し、来店を楽しんで頂く。そんな心配りを感じます。次回はKTM世田谷が提案するKTMの楽しみ方をお届けします。(続く)

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床は板張りになっています。何処か暖かい雰囲気が
ヨーロッパ・メイドのKTMにぴったりです。