KTMの今をお話しましょう 。第1回 by ハンネス・ディアマイヤ

こんにちは。これから私たちKTMについてお話する前に自己紹介をさせて下さい。私はKTMでラテンアメリカとアジアのセールスマネージャーを担当しているハンネス・ディアマイヤです。日本にも何度か足を運びとても親しみがあります。日本の食べ物はとても美味しい。中目黒にある「富士そば」は私の好きなレストランの一つです。

私たちが掲げるスローガン、READY TO RACEは、ピュア、パフォーマンス、アドベンチャー、エクストリームという4つのキーを高い次元で満たしていることを製品造りの核としています。例えば、ディーラーから引き取った250EXC-Fで直接オフロードコースに出掛けても、そのバイクにはすでに勝てるポテンシャルを備えている。これは一部のプロフェッショナル専用という意味ではなく、どの製品にも息づくスピリットです。例えば990SM-TはKTMが提唱するスポーツツアラーです。おそらくこのモデルが属しているトラベルバイクのカテゴリーの中では最も高いスポーティーさを秘めています。

これらは、長い間、オフロードレースの世界で培ってきた伝統でもあるのです。これまでオフロード/オンロードを含めてKTMが獲得してきたワールド・チャンピオン・タイトルは173。昨年もモトクロス、エンデューロではもちろん、記憶に新しいところでは、1月にアルゼンチン、チリを舞台に行われたダカールラリーで、シリル・デプレがKTMに勝利をもたらしました。売り上げの8.7%をR&Dコストに使っていることも我々の特徴の一つです。モータースポーツでの活躍は私たちにとってマーケティング面だけではなく、高いブランドロイヤリティーをもたらします。これは輸出主体の我々にとって大切なものとなっています。

「私の血はオレンジです」と語るディアマイヤ。990ADVENTUREを所有する。

「私の血はオレンジです」と語るディアマイヤ。990ADVENTUREを所有する。

このモータースポーツへの意識とREADY TO RACEを可能にするプレミアムな物造りとユニークな設計と技術。ヨーロッパのプレミアムモーターサイクルメーカーの中で、販売台数2位の我々は、以前1位の座を目指していました。しかし、リーマンショック以後、世界的な景気低迷による販売台数の低下は避けては通れません。そもそもKTMはニッチなマーケットに根ざしてきました。そこで、より価値のある物造りで、ユーザーのベネフィット1位のメーカーとなる。今までにも増してKTMらしさを前面に出すことに軸足を置くことを目標に据え、より新しいニッチに切り込んでゆく。今回発表したKTM Freerideや昨年ミラノで発表した125㏄のストリートモデルもその表れといえるでしょう。次回はそのあたりをお話したいと思います。