ヒストリック・モデル第3回
KTM125GS(1970年代初期)

9リットルの容量を持つレジン製の燃料タンク。上面をレザーベルトでラップして固定する往年のモーターサイクルの定石を踏襲する。

9リットルの容量を持つレジン製の燃料タンク。上面をレザーベルトでラップして固定する往年のモーターサイクルの定石を踏襲する。

エキゾーストポートから反時計回りでエンジン上を通過しフレーム内を貫通して右サイドに出る排気レイアウト。ザクス製エンジンは左キック。ボア×ストロークは54mm×54mmと現代同様のスクエアタイプだ。

エキゾーストポートから反時計回りでエンジン上を通過しフレーム内を貫通して右サイドに出る排気レイアウト。ザクス製エンジンは左キック。ボア×ストロークは54mm×54mmと現代同様のスクエアタイプだ。

マグラ製のレバー回り。クラッチレバーの下に見えるのはディコンプレッション用レバー。スイッチ類の造形もシンプルかつ美しい。

マグラ製のレバー回り。クラッチレバーの下に見えるのはディコンプレッション用レバー。スイッチ類の造形もシンプルかつ美しい。

リアフェンダーもアルミ製。マフラーエンドは二つ穴というユニークな形状。

リアフェンダーもアルミ製。マフラーエンドは二つ穴というユニークな形状。

左右のボトムケースを繋ぐアーチ状のフォークブレース、アルミ製のフェンダーを支持するプレートに開く丸い肉抜きが次第に小径化するなど、手の込んだ造形が見える。

左右のボトムケースを繋ぐアーチ状のフォークブレース、アルミ製のフェンダーを支持するプレートに開く丸い肉抜きが次第に小径化するなど、手の込んだ造形が見える。

今回は「KTMの歴史」の項でも話題になったPENTON-KTMについて紹介しましょう。写真は最初期型ではありませんが、ザックス製空冷2ストローク単気筒を搭載するアーリーモデルです。

123㏄のエンジンは、GS仕様で17.5ps/8500rpmを発生。φ27.5mmのスロットルボアを持つビング製キャブレターを装備しています。
低いレシオの1速と2〜5速がクロースしたギアボックスを持つこのバイクは、103キロと軽量。オフロードで見せた走りは軽快だったにちがいありません。対米輸出用モデルはペントン125 SIX-DAYSと呼ばれていました。
現在ではオレンジをブランドカラーとするKTMですが、赤に白のストライプのデカールを入れるカラーはオーストリアを意識したものでしょう。この後、ブ ルー、ホワイト、イエローなど時代によってそのカラーも変化していきます。サイドカバーと一体のゼッケンプレートを、フレームに沿わせるようにスリムに仕 上げることで、ライダーとのフィット感を高める造りは、連綿と受け継がれる高性能でコンペティブなKTMのオフロードモデルの印象をダイレクトに伝えま す。