ヒストリック・モデル第4回
1958年型Trophy

第4回
1958年 KTM Trophy

1953年型R100の発売以後、市販車の優秀性とメーカーのポテンシャルの高さをアピールするために積極的にレースイベントに参加していたKTM。1958年に発売されたKTM Trophyは、車名を記した部分にSTAATS MEISTRE 1955/1956/1957と誇らしげに記されています。クラシックな赤とベージュに塗り分けた車体には、ゴールドのピンストライプが走る。

また低く短いハンドルバーでスポーツ性を匂わせながらも、たっぷりとしたサイズのライダー+パッセンジャーシート、2本の細くデコラティブなマフラーエンドを持つなど、走りと所有欲の双方を満足させる上級モデルとしての位置づけが透けて見えてきます。
それ以前に登場しているR125Tourist(1954年)、Grand Tourist 125(1955~1960)、KTM Tarzan(1957)などが125㏄エンジンを搭載していたのに対し、Trophyは125㏄と150㏄の2機種からエンジンを選択可能だったこともそのことを裏付けています。最高速そのものも125㏄モデルが100km/h、150㏄モデルが105km/hと、スペック表にあり、スポーツ性を打ち出したTarzanが125㏄で最高速107km/hを誇ったことを考えると、ドライバビリティーを重視した乗り味だったことがうかがえるTrophyなのです。

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ストロークをしっかり確保したフロントサスペンション。バレットタイプのライトケースがスタイリッシュ。

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肉厚のダブルシート。リアサスペンションもフロントダンパー同様アルミカバーで覆われていた。

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マフラーエンドが細い2本のパイプではき出されるデザインになっている。コレクションされているこのTrophyは左右でパイプの高さがことなるが、本来は2本とも平行に伸びる。