| 2010年8月24日 |
アントニオ・カイローリ、2010年世界モトクロス選手権MX1タイトルを獲得
レッドブルKTMファクトリーレーシングチームのカイローリは、さまざまなアクションとドラマを生んだカンポグランデ・ブラジル -- ブラジルGP -- を制し、2010年世界モトクロス選手権MX1チャンピオンシップを獲得した。カイローリにとって、これが4つめの世界タイトルであり、KTMファクトリーレーシングチーム移籍後の初タイトル。モトクロス界の革命児と言われるニューKTM 350 SX-Fは、デビューイヤー早々にチャンピオンマシンの称号を得ることになった。
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| 2010年チャンピオン、カイローリを中心にタイトル獲得を喜ぶKTMファクトリーレーシングチームの面々。 |
「まさか勝てるとは思わなかったが、早いタイミングでタイトルを確定させるのは何度やっても嬉しいね」とカイローリ。「今回はまったくリスクを冒さなかった。クレメン・デサール(スズキ)が止まったのはちょっとラッキーだったが、それもレースの一部だ。ニューマシンにも完全に満足している。メカトラブルでリタイアしたことはない。シリーズを戦うには、安定したリザルトを残せることが大切だから、この信頼性は大きかった。チームの面々も全面的に僕をサポートしてくれた。感謝の言葉を贈りたい」。
カイローリは、ニューKTM 350 SX-Fとともに素晴らしいシーズンを送った。プレシーズンレースとなるイタリアのスターマントヴァでデビューウィン。シーズン突入後もつねに主役を演じ、2戦を残してタイトルを手中に収めたのだ。ニューKTM 350 SX-Fは、10度の世界タイトルに輝く伝説のライダーにして、KTMファクトリーレーシングチームを率いるステファン・エバーツの指揮の下で完成。軽量性と俊敏性をフルに活かして、パワーに勝る450cc勢に互角以上の戦いを展開した。
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| バーンアウトで自ら祝福。 |
2010年シーズンのカイローリは、7つのGPを制したほか、これまでの26モト中13に勝利。表彰台を逃したのは、ドイツGPで4位フィニッシュした時だけという抜群の安定感も示している。
カイローリは、ブラジルで勝利を収め、2戦を残して今季チャンピオンシップを確定しているが、それにはかなりの困難がつきまとっていた。第2モトでは、最大のライバル、デサール追撃を試みたものの、クラッシュ。4番手までポジションを落とした。これで闘志に火がついたのか、バンピーなトラックをものともせずにファステストを連発。チームメイトのマックス・ナグルを含め、並み居る強豪を次々にパスし、残るはデサールのみ。チェッカーまで熾烈なバトルが予想されたが、ここでデサールが突然ストップ。そのままの勢いでフィニッシュラインを駆け抜けたカイローリだが、その時点でチャンピオンシップを獲得した事実を知らなかった。レッドブルKTMファクトリーレーシングチームの面々に囲まれて祝福を受けて、ようやくそれに気づいたという。
日曜日の第1モトでは、新チャンピオンを試練が待ち受けていた。スタートで出遅れて14番手に沈んでしまう。しかし、ここからがカイローリのカイローリたる所以。圧倒的な集中力とともに、みるみるうちに順位を回復する姿こそ、彼の真骨頂と言うべきスタイルである。終盤、首位を行くダビデ・フィリッパーツの攻略こそ不可能と判明すると、カイローリは2番手のデサールのみに照準を絞り、ファイナルラップでこれをパスして見せたのだ。
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持ち前のファイティングスピリットで今季チャンピオンシップを制したカイローリとニューKTM 350 SX-Fの雄姿。 |
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また、チームメイトのナグルも総合順位で3位となり、カイローリとともに表彰台に登壇。ルイ・ゴンカルベスも5位完走。肩の大手術を経てレースに復帰したゴンカルベスは、徐々に、しかし着実にかつてのフォームを取り戻しているようだ。
「ブラジルは、第二の故郷のような気がする」と、復調なったゴンカルベス。「だから、いつもここで走るのが楽しみなんだ。でも、今回は体調が悪くて、抗生物質の投与を受けて何とか出場した。上位陣について行こうととにかく頑張ったから、自分でも合格点をつけられる。キャリアベストと言っていい。スピードも十分だったし、ベストと言われるライダーと互角に戦えたからね」。
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好パフォーマンスを連続させ、表彰台に立ったナグル。 |
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MX1キャリア最上位を射止めたゴンカルベスの豪快なエア。 |
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| MX1 GPリザルト: |
| 1. |
アントニオ・カイローリ |
イタリア |
KTM |
47ポイント(22-25) |
| 2. |
ダビデ・フィリッパーツ |
イタリア |
ヤマハ |
47ポイント(25-22) |
| 3. |
マックス・ナグル |
ドイツ |
KTM |
38ポイント(18-20) |
| 4. |
スティーブ・ラモン |
ベルギー |
スズキ |
32ポイント(14-18) |
| 5. |
ルイ・ゴンカルベス |
ポルトガル |
KTM |
31ポイント(15-16) |
| シーズン総合戦績: |
| 1. |
アントニオ・カイローリ
(MX1世界チャンピオンシップ確定) |
イタリア |
KTM |
578ポイント |
| 2. |
クレメン・デサール |
ベルギー |
スズキ |
471ポイント |
| 3. |
ダビデ・フィリッパーツ |
イタリア |
ヤマハ |
441ポイント |
| 4. |
マックス・ナグル |
ドイツ |
KTM |
420ポイント |
| 5. |
スティーブ・ラモン |
ベルギー |
スズキ |
408ポイント |
| 12. |
ルイ・ゴンカルベス |
ポルトガル |
KTM |
208ポイント |
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